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【Interview】松田晋二［THE BACK HORN］
- Interview：Rhythm & Drums Magazine Photo：Azusa Takada
一緒に盛り上がるために
自分が出す音に集中しているのかもしれない
●THE BACK HORNのライヴからは、ボトムから会場全体を奮い立たせて熱狂させていくエネルギーを感じます。松田さんが、オーディエンスを盛り上げていく上で大切にしていることは何ですか？
松田 ドラムは生楽器なので、とにかくしっかりと鳴らすことを意識しています。まずは音でしっかりと伝える。そのためにはスネア、キック、シンバルを一音一音しっかりと鳴らしながら気持ちのいいグルーヴを出せるように、点と流れを同時に感じながらプレイできるようにしたいと常々思っています。あとはプレイに集中し過ぎて曲の世界に入り込むのを忘れないようにしています。
会場で聴いてくれているみなさんと同じ世界に入ることで、より一体感を感じそれを受けてプレイすることで、また増幅する想いを届けられるような気がしているので、そういった意味では意識的に盛り上げようとするのではなく、一緒に盛り上がるために、まずは自分が出す音に集中しているのかもしれません。
●松田さんが叩く、休符を生かすような耳残りの良いドラム・フレーズや独特のタイム感、推進力のあるビートは、THE BACK HORNの曲が持つ強いメッセージを届けるのに欠かせないものだと思います。ご自身のドラム・プレイを磨くことへのモチベーションは、どういったところにありますか？
松田 今作でも感じたことですが、メンバーそれぞれがドラムを好きで、ドラムに詳しいというのが影響していると思います。僕は作詞だけですが、他の3人が曲を作るので、そのアプローチが自分にない新鮮なものだったり、驚きのあるフレーズだったりすると、それを超えるようなアプローチを生み出したいと思いますね。
自分にないジャンルのアプローチをいきなりやるのは難しいですが、経験してきた自分の引き出しの中から、また新たなものが組み合わさって生まれていくような感覚が毎回あるので、目立つドラムを叩くよりも目立つ曲にしたいという思いと、メンバーそれぞれが作ってきた曲を自分の感性でさらにカッコ良くしたいという思いが、結果的に自分のドラムを磨くモチベーションにつながっているのだと思います。
ライヴや楽曲制作の中でドラマーとして成長させてもらっている部分が大きいので、ドラマーとして、自分からドラム・フレーズやリズム・アプローチを提案して曲を作っていくやり方も今後できたらなと思っています。
●今後への可能性もますます感じられるお話をありがとうございました。最後に、5月4日からスタートしている今作のリリース・ツアーへの意気込みをお願いします！
松田 ツアー初日を迎えて、想像していた以上にライヴで熱量を発揮する楽曲が『アントロギア』には揃っていると感じました。そしてまだまだその熱量は高くなると思います。全国の会場で、音楽でしか味わえない興奮をみなさんと共に共有したいと思っています。そしてライヴのあとには少しでも心がスッキリするような、心が軽くなるような、そんな時間を作れるように想いを込めて全力で演奏したいと思います。
◎New Album『アントロギア』
＜商品形態＞
■完全生産限定盤A（CD+Blu-ray） VIZL-2036／￥7,150（税込）
■完全生産限定盤B（CD+DVD） VIZL-2037／￥6,050（税込）
■通常盤（CD） VICL-65669／￥3,300（税込）
＜CD収録内容＞
1. ユートピア（詞：山田将司 曲：菅波栄純）
2. ヒガンバナ（詞：松田晋二 曲：菅波栄純）
3. 深海魚（詞：松田晋二 曲：山田将司）
4. 戯言（詞：菅波栄純 曲：山田将司）
5. 桜色の涙（詞：松田晋二 曲：岡峰光舟）
6. ネバーエンディングストーリー（詞曲：山田将司）
7. 夢路（詞曲：岡峰光舟）
8. 疾風怒濤（詞曲：菅波栄純）
9. ウロボロス（詞曲：菅波栄純）
10. 希望を鳴らせ（詞：菅波栄純 曲：山田将司）
11. 瑠璃色のキャンバス（詞曲：山田将司）
12. JOY（詞：松田晋二 曲：山田将司）
編曲：THE BACK HORN
＜完全生産限定盤A／B付属Blu-ray／DVD 収録内容＞
・LIVE MOVIE 「KYO-MEIストリングスツアー」 feat.リヴスコール ［2021.6.11 Zepp Haneda(TOKYO)］
1. オープニング –満天への祈り– (Live SE「KYO-MEIストリングスツアー」 feat.リヴスコール)
2. トロイメライ
3. シリウス
4. ブラックホールバースデイ
5. 超常現象
6. ジョーカー
7. 自由
8. グレイゾーン
9. いつものドアを
10. シュプレヒコールの片隅で
11. 君を隠してあげよう
12. 夢の花
13. 星降る夜のビート
14. コバルトブルー
15. シンフォニア
16. 戦う君よ
17. 世界中に花束を
18. ミュージック
19. ラピスラズリ
20. 刃
・MUSIC VIDEO
1. 瑠璃色のキャンバス 2. 希望を鳴らせ 3. ヒガンバナ 4. 疾風怒濤 5.ユートピア
【購入URL】
▼完全生産限定盤A（CD+Blu-ray） VIZL-2036／￥7,150（税込）
https://jvcmusic.lnk.to/anthologia_CD_A
▼完全生産限定盤B（CD+DVD） VIZL-2037／￥6,050（税込）
https://jvcmusic.lnk.to/anthologia_CD_B
▼通常盤（CD） VICL-65669／￥3,300（税込）
https://jvcmusic.lnk.to/anthologia_CD
配信リンク：https://jvcmusic.lnk.to/anthologia
＜iTunes Store ほか主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信中＞
※音楽ストリーミングサービス：Apple Music、LINE MUSIC、Amazon Music Unlimited、AWA、KKBOX、Rakuten Music、TOWER RECORDS MUSIC、Spotify、YouTube Music
◎Profile
まつだしんじ：1978年生まれ、福島県出身。98年に結成したTHE BACK HORNのリーダー。オルタナティヴ・ロックのヘヴィさと歌謡曲をブレンドした独自の音楽性で人気を獲得。2018年にはバンド結成20周年を迎え、これまでに13枚のオリジナル・アルバムを発表。個人では、執筆やラジオのパーソナリティも行うなど、幅広く活動。2021年には、地元・福島で「福島県南観光推進協議会白河ラーメンPR大使」に任命された。
◎Information
THE BACK HORN HP Twitter YouTube
