NOTES

UP

沼澤 尚直伝! 音で聴く“黄金”のシャッフル・グルーヴ〜基礎編〜

  • Recording:Naoyuki Uchida
  • Interview:Rhythm & Drums Magazine
  • Score:Michiaki Suganuma
  • Photo:Yukitaka Amemiya

Get the Basic Shuffle Groove〜シャッフル・グルーヴの基礎の基礎〜

ライドによるベーシック・シャッフル

今回は違いがわかりやすいようにテンポ=80で統一しました。自分は右利きで、ほとんど右手でライドしますから、最初に演奏したのは(Ex-1〜4)右手でメトロノームと一緒にライドで4分音符を刻んで、その“合間”を左手でコントロールするシャッフルの基本。つまり右手で4分音符の位置を示して、それに対して左手で目安の基本となる3連、16分、6連のスウィングを表現する。スウィングの変化がわかりやすいように左手によるストレート8分を最初に入れてあります。


次に演奏しているのは両手が同じパターン(Ex-5〜8)。 アール・パーマーなどに代表される両方を同時に、アクセントをつけず同じように動かすビートの基本。その次が2、4拍にバック・ビートを入れたパターン(Ex-9〜12)。アクセントを入れること以上に、アクセントではない部分をどれだけコントロールできるかが重要なので。ルーディメンツはアクセントを一切つけずに両手を均等にするっていう練習が大基本ですけど、全部同じ音にするためには、スティックの高さを一緒にしなければいけない。ショットした後に上がるスティックの高さを毎回同じにすることでサウンドを一定させるっていうのがまず基本です。

バウンドするスティックの高さをすべて同じにして、アクセントなしのシャッフルを徹底してやることで、アクセントをつけたいときにバランスが崩れたり、不安定にならないように。それによってアクセント=2+4=バック・ビートを入れた場所以外がぼやけてしまわないように。おざなりになんとなく鳴っているのではなく、アクセントではない音符をしっかりノン・アクセントとして表現することが特に大事なので。

ハイハットによるベーシック・シャッフルは次ページ