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【LESSON.2】ドラム・セットの“基本構造”

  • Text:Yusuke Nagano/Photo:Tetsuro Sato

【Hardware】

Cymbal Stand(シンバル・スタンド)

シンバルの高さ、角度、揺れ具合い、距離感などを調整するスタンドです。真っすぐ上に伸びるストレート・スタンドと、アームが横に伸びるブーム・スタンドの2種類があります。セッティングの自由度が高いのはブーム・タイプですが、ルックスなども含めてストレート・タイプを好むドラマーも多くいます。

Hi-Hat Stand(ハイハット・スタンド)

2枚のシンバルをセットして、足で操作するスタンドです。トップ側(上)のシンバルはハイハット・クラッチと呼ばれるパーツを介して、センター・シャフトに固定されており、ペダルを踏んで上下に動く構造になっています。ハイハット・クラッチには、シンバルの揺れ具合いを調整するナットがついていて、それによっても踏み心地や音色が変化します。

Snare Stand(スネア・スタンド)

スネア・ドラムは専用のスネア・スタンドにセットします。スネア・スタンドにはスネア・ドラムを固定するアームがついていますが、そこに正しく収まっていることを確認して、アームを調整するパーツで、ガタつかないようにフィットさせます。

Foot Pedal(フット・ペダル)

バス・ドラムを演奏するためのペダルです。スプリングで、ビーターと呼ばれるヘッドを鳴らすパーツが動く仕組みになっています。このスプリングの強さや、ビーターの基本の角度などの調整で演奏感が大きく変わるので、そのノウハウを少しずつ覚えていくことも必要になってきます。また両足を使って1台のバス・ドラムを連打できる、ツイン・ペダル(ダブル・ペダル)というアイテムもあります。これはドライヴ・シャフトで連結された左側のペダルで、右足側のリモート・ビーターを動かす構造になっています。バス・ドラムを2 台設置して、迫力のある低音を生み出すツーバスと呼ばれるスタイルを、1 台のバス・ドラムで可能にしています。

Drum Throne(ドラム・スローン)

ドラム用のイスは、写真のような丸型の座面が主流ですが、自転車のサドルのようなタイプや、背もたれつきなどのバリエーションもあります。高さ調節は、支柱のスクリューもしくはパイプの長さを上下して行います。ドラマーにとってイスは身体の一部とも呼べる大事なパーツなので、経験者の中には座面の硬さなどにもこだわりを持つ人が多いです。

※本記事は『超ドラム初心者本』の内容を転載したものになります。本の詳細はこちら→HP