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    【LESSON.2】ドラム・セットの“基本構造”

    • Text:Yusuke Nagano/Photo:Tetsuro Sato

    【Drums】

    Bass Drum(バス・ドラム)

    ドラム・セットの中で最も大きなドラムで、低音を担当する“大太鼓”です。キック、バスドラ、ベース・ドラム(ベードラ)などとも呼ばれています。後述するフット・ペダルという機材を用いて、一般的には右足で音を出します。リズムの土台を支えて、推進力やアクセントに変化を加える役割を果たします。バス・ドラムのフロント・ヘッドには丸い穴が空いていることが多いのですが、これは余韻を抑えて、踏んだ瞬間の“ドッ!”という打撃音を強調する効果があります。標準的なサイズは22インチ。

    Snare Drum(スネア・ドラム)

    ドラムの裏側にスナッピー(スネア・ワイヤー)と呼ばれる針金状の響き線がついているドラムで、鼓笛隊で使われる“小太鼓”と同じ構造です。ドラム・セットの中心的役割を持つ、最も叩く機会の多いドラムで、リズムのアクセントを際立たせる大切な役割を果たします。標準的なサイズは14インチ。

    Tom Tom(タム・タム)

    両面にヘッド(皮)が張ってあるドラム。“タム”と省略して呼ばれることが多いです。P16 のセット写真は2つのタムがセットされた、ツー・タムと呼ばれる仕様で、右からハイ・タム、ロー・タムと呼んで区別されます。ハイ・タムは、ロー・タムと比較するとひと回り小型で、音程もやや高くなります。標準的なサイズはハイ・タムが12インチ(写真は10インチ)、ロー・タムが13インチです(写真は12インチ)。

    Floor Tom(フロア・タム)

    フロア・タムは3本の脚で床に設置された、低音を担当する大型タムです。基本的な役割はタムと同じで、リズムやフレーズを装飾する際に使用されることが多いです。タムやフロア・タムはドラマーによって、セットする数や大きさが異なり、それが個性をアピールするポイントにもなります。標準的なサイズは16インチ。

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