NOTES
ドラムと作曲
はいどーも、バンド・メンバーがキーの話をしてるときドラマーってヒマだよね、山葵です。
わたくし山葵、数こそ多くありませんが、和楽器バンドで作詞・作曲を担当した楽曲がいくつかあります。
世に発信した楽曲の裏には、数えきれないボツ曲やアイディア達の屍の上で成り立っています。
そんな曲達の無念を晴らすためにも、新曲がいつか日の目を見ることを期待して、今日もコツコツと書き溜めております。
今この瞬間も、空からアイディアが降ってこないことにモヤモヤしながら制作作業を一旦中断して、気分転換も兼ねてコラムを執筆しております。
実は和楽器バンドを始めるまでにも何度か作曲に挑戦して、その度に挫折を繰り返してきました。
コード進行ってどういうこと?
ドミナントってなにそれ?おいしいの?
DAWから音が出ないんだけど。。。ぃみゎかんなぃ。。。もぅマヂ無理。。。ドラムしょ。。。
そんなこともありましたが、今では作曲がめちゃめちゃ楽しいです。
新しい理論や知識を勉強すると、まるでRPGで新しい呪文を覚えたかのようにワクワクします。
ワサビはセカンダリードミナントをおぼえた!だいりコードがつかえるようになった!
新しく覚えた技をいろいろ試したくてウズウズします。
少し無情なことかもしれませんが、ドラムだけでできる自己表現は限られていると感じています。
そもそもドラムは音楽を構成する上での三大要素
メロディ・ハーモニー・リズム
のうちのリズムを担当する楽器であって、基本は単体で音楽が成立することが少ない楽器です。
例えば、ピアノの演奏では上記の要素をすべて満たすことができるのに対して、それと同等な感情表現をドラムで行うには難しいと思います。
ドラマーとしての基礎は固まってきたけど、もっと自己表現の方法を増やせたらと思い、作曲に挑戦するようになりました。
決して印税が欲しいとかいう不純な動機ではございません。
それと作曲するようになったことで、より自分が好きな音楽は何かを深く探究するようになりました。
いろいろ試してもしっくりこず、カッコ良くならないもどかしさと戦いながら、自分の中でピタッとハマったときの快感は他では味わえないものです。
もちろんリスナーやオーダーに応えることも大事ですが、まずは自分が一番自分の楽曲のファンであるような、そんな気持ちを忘れることなくこれからも曲を作っていきたいと思っております。
決して不労所得を得たいとかいうヨコシマな気持ちはございません。
作曲をするようになってからドラムの演奏で変わったのは、
今までより格段に他のパートの音を聴くようになった
ということです。
もちろんこれまでも意識して他の楽器の音を聞いていたつもりですが、その精度と言いますか、聴き方の質が変わったように感じます。
このコードを弾いてるということは、ここは哀愁的なイメージなんだろうな
ここのリード楽器を引き立たせるために意図したアレンジだから、それをフォローするべきだな
楽曲の表現したいことを汲み取れるようになったことで、これまで以上に俯瞰的に音楽と向き合えるようになれた気がします。
「オレ、ドラマー。マジサイキョー」
とか思ってフィルインのことを短いドラム・ソロだと思い込んでた学生時代の自分を一発ブン殴ってから制作に戻りたいと思います。ヤァヤァヤァ。
ではまた!
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わさび●岡山県育ち。中国人の父と日中ハーフの母を持つ。15歳でドラムを始め、YOSHIKIやチャド・スミス、トーマス・プリジェンなどに影響を受ける。動画投稿サイト“ニコニコ動画”にアップした演奏が話題となり、和楽器バンドに加入。コンポーザーとしてもスキルを磨き、最新作『TOKYO SINGING』ではリード曲「Singin’ for…」を作詞作曲。中学の頃からは筋力トレーニングも続けており、2020年の年末特番「SASUKE2020~NINJA WARRIOR~」へも出場し、話題を呼んだ。
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