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川口千里ソロ・アルバムのレコーディング現場に潜入!

  • Photo:Nagino(Senri Kawaguchi)

今や世界にその名を轟かせるドラマーとなった川口千里。今年の本誌誌上コンテストの最終審査員も務める彼女が、2017年以来となるソロ・アルバムをリリース。そのレコーディングが行われるということで、編集部はスタジオへと足を運んだ。

今回のソロ・アルバムには安部 潤(key)、櫻井哲夫(b)、菰口雄矢(g)という川口が絶大な信頼を寄せる凄腕ミュージシャン達が集結。全員が楽曲を持ち寄り、その高い演奏力を生かしたインスト・ナンバーが収録されるという。編集部が取材に訪れたのはレコーディングの最終日。この日取りかかっていたのは、川口にとっても新しい挑戦となる楽曲で、切れ味鋭い高速2ビートを軸に、手数&足数を詰め込んだ超アグレッシヴなドラミングを展開。かなり難易度が高く、録り終えてスタジオ内から出てきた本人が「厳しい……」と思わず漏らしてしまうほどだ。

その後も録音→プレイバックを繰り返し、納得のいくテイクが録れたようで、本人もホッとした様子。そんな忙しいレコーディングの合間を縫ってインタビューに応えてくれた。

川口「今まで“千里バンド”としてこのメンバーでずっとライヴをやっていて……グスターヴォ(アナクレト)さんは参加できなかったんですけど、コロナ禍で外にも出られないし、やり慣れたメンバーで1作品作るのはどうだろう?という話から、今回、このメンバーでソロ・アルバムを作ることになりました。私も頑張って曲を書いて、櫻井さんも菰口さんも安部さんも2曲ずつ、みんなで持ち寄ってできたアルバムなので、これまでの作品とは違って、どちらかというとバンド感が強くなっているのかなと思います。レコーディングも昨日一昨日とやっていますけど、とにかく曲が難しいので“ああじゃない、こうじゃない”と言いながらやってるんですけど(笑)、私は気持ちを楽にして挑めているなという感じがしています。休暇もあったので練習もしっかりできましたし、そういう意味でも今までと曲の向き合い方も感触が違うので、そういったところも楽しんでいただけるのかなと思っています。(完成を楽しみに待っているファンの方へメッセージをお願いします)……フレージングとかはこだわった部分もありますし、これまでのソロ・アルバムの中では一番曲もこだわって書くことができたアルバムなので、そういう部分にも注目して聴いていただけるとうれしいです」。

川口の“現在”を凝縮した3年ぶりのソロ・アルバム、発売は12月末となっている。ぜひチェックしてみてほしい!

Recording Gear

レコーディングには川口が最も信頼を寄せるYAMAHAのPHXを使用
シンバルはジルジャン。カウベルの位置にも注目。

▼川口が最終審査員を務める誌上コンテストはこちら