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【R.I.P.】ドゥービー・ブラザーズ黄金期を支えたジョン・ハートマン急逝

  • Photo:Michael Putland/Getty Images

アメリカのウェストコースト・ロック・シーンを代表するバンド、ドゥービー・ブラザーズのオリジナル・ドラマーであるジョン・ハートマンが9月22日に急逝したことがバンドのSNSにて発表された。享年72歳。

ジョンは1950年生まれ。バージニア州出身。1969年にカリフォルニアに移転し、トム・ジョンストンと出会い、音楽活動をスタート。パット・シモンズ、デイヴ・ショグレンを加え、ドゥービー・ブラザーズを結成し、1971年に『The Doobie Brothers』でデビュー。その後、セッションを経て、マイケル・ホサックが参加し、バンドの特徴であるツイン・ドラム体制が確立。新ベーシストにタイラン・ポーターを加えた編成で、「Listen To The Music」、「Long Train Running」、「China Grove」などのヒット曲を飛ばし、一躍人気バンドの仲間入りを果たした。ドラム・マガジン2000年11月号に掲載されたマイケルのインタビューによると、当時のレコーディングではマイケルがドラムを叩き、ジョンがパーカッションを担当することもあったとのこと。

1974年に多忙を極めるツアー・スケジュールに耐えられずバンドを離脱したマイケルに代わって、キース・ヌードセンが参加。新たな相棒と共に『Stampede』、『Takin’ It to the Streets』などのアルバムを発表し、1976年には初の来日も果たした。1978年にリリースされた『Minute by Minute』は全米1位を獲得するも、翌1979年にジョンはドゥービー・ブラザーズを脱退(バンドも1982年に解散)。

1987年に慈善団体への寄付を目的としたライヴを行うためにバンドが再結成。その後、ジョン、トムのオリジナル・メンバーを含む編成で正式に復活がアナウンスされ、1989年に『Cycles』を発表。バンドの黄金期を支えたマイケルとのツイン・ドラムが復活したことでも注目を集めた。同年には来日公演も実施。しかし91年リリースの『Brotherhood』で演奏した後に、ジョンは再びバンドを脱退。

共にツイン・ドラムの片翼を担ったマイケル・ホサックは2010年に、キース・ヌードセンは2005年に急逝。2020年にドゥービー・ブラザーズが、“Rock & Roll Hall Of Fame(ロックの殿堂)” へ殿堂入りを果たした際には、マイケル、キースと共にジョンの名も刻まれることとなった。

今回の訃報に際して、ドゥービー・ブラザーズは下記のようにメッセージを発表している。

心よりご冥福をお祈りいたします。