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    博士 山本拓矢が試した【2024年10月号】のNEW PRODUCTS!〜CANOPUS Patina Solid Brass Snare Drum〜

    腐食風処理=パティーナ・フィニッシュ
    インパクト抜群のルックスとサウンド

    カノウプスの新作スネアは、2mm厚ブラス・シェルを採用。最大の特徴は腐食風の表面処理=パティーナ・フィニッシュ。細かく浅いハンマリングや引っかき傷のような跡もあり、その荒々しい見た目のインパクトは抜群。シェル内部も同様のフィニッシュが施されており、短いサステインと低音が強調された重心の低いサウンドを奏でるという。ブラック仕上げのパーツや独自のボルトタイトなど、カノウプスらしいこだわりが見られるパンチのある1台。

    SMB2-1465 (14″×6.5″) ¥216,700

    Review

    応答性の良さとヘヴィさを兼備
    叩いた通りのパワーで鳴って減衰も速い

    近頃見かける機会が増えてきた、2mm厚のメタル・シェル。1mmから1.7mmまでの一般的なものと、3mm超のヘヴィなタイプの中間で、厚み通りの素直なキャラクターです。厚みに応じて音量に対するタッチへの応答性が変わってくるので、このレンジのニーズが増えているのでしょうか。

    シェルの表面はざらついた質感で、シンバルのような小さく浅い打痕のハンマリングが施されています。ハンマード・シェルといえば、ティンパニのケトルのような緻密なものや、大きく深い凹凸を設けたものが主流なので、めずらしい仕様ですね。ブラック・パーツや、レザー・ワッシャーを用いたボルト・タイトとも相まって、高域は程良くコントロールされています。叩いた通りのパワーで発音してくれて、減衰も速めで自然なので、幅広いシーンで使えそうです。

    GEAR SPEC

    SMB2-1465 ¥216,700

    【シェル】ブラス(2mm厚)
    【サイズ】14″×6.5″
    【フープ】ダイキャスト・フープ(8テンション)
    【ヘッド】カノウプス/レモ<トップ:コーテッド・アンバサダー、ボトム:スネアサイド・アンバサダー>
    【スナッピー】20本線(ヴィンテージ・スネア・ワイヤーCPSL-14NP)