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    博士 山本拓矢が試した【2023年10月号】のNEW PRODUCTS!〜TYPE-R 刄田綴色 Signature Snare Drum〜

    • Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]
    • Photo:Takashi Yashima

    “僕の音がするスネア”を追求した
    刄田綴色シグネチャー・スネア

    カノウプスが手がける“ロックに特化した”シリーズ=Type-Rより、東京事変の刄田綴色シグネチャー・スネアがリリース。

    8プライのイエロー・バーチ・シェルが採用され、スナッピーはヴィンテージ・ワイヤーの16本タイプ。“和菓子”をイメージしたイエローとパープルの2トーンで仕上げた個性的なフィニッシュ=Sweets Tone “WAGASHI” LQは見た目のインパクトも抜群。

    生音でもリミッター、コンプ、EQなどで整理した音に近く、ライヴ/レコーディングでの音作りもしやすい、“誰が叩いてもいい音がするスネア”に仕上がっているという。

    SGTR-1455 TH1 ¥102,300
    詳細スペックはページ下部で!

    Review

    適度に明るく感触が良いオープン・サウンド
    演奏で向き合いたくなる楽器

    ラフにチューニングをして、軽く演奏してみた第一印象は、“これぞオープン・サウンド!”というものでした。適度に明るく、輪郭がボヤけたり、潰れたりもせず、とにかく感触が良いです。タッチへの追従性もシビアすぎず、かといって、変化に乏しいワン・トーンなキャラクターでもなく、どこまでもドラマー・フレンドリーな楽器です。自重が軽めで、思いっきり叩かなくても、いい感じに発音してくれるので、この辺りの特性を指して「誰が叩いてもいい音がする」と評していらっしゃるのかなと思いました。

    それなりにパワーを上げていっても、変なチョーク感もなく、柔らかい楽器のような自然なコンプ感が出てきます。これは、新品ならではの傾向かもしれませんが、1.6mmフープのしなやかさと、ボルト・タイトによる高域カット、ストレート・シェルならではのクリアさという、さまざまな要素の組み合わせの結果のような気もします。奏者の音が出るタイプなので、もし何か手を加えるとしても、ヘッドを交換する程度に留めるのがいいと思います。重たいフープを載せて、パワーを稼いだりするのは、少々もったいないかなと。知識や技術でコントロールするのではなく、演奏で向き合いたくなる楽器です。

    • ボトム・ヘッドはCANOPUS/REMOのスネアサイド・アンバサダー。

    GEAR SPEC

    SGTR-1455 TH1
    ¥102,300

    【シェル】イエロー・バーチ8プライ(6.5mm厚)
    【サイズ】14″×5.5″
    【フープ】プレス(スティール1.6mm厚/10テンション)
    【スナッピー】ヴィンテージスネアイヤー16本線(CPSL-14DR16)
    【ヘッド】打面:レモ・コーテッド・アンバサダー、ボトム:レモ・スネアサイド・アンバサダー
    【フィニッシュ】Sweets Tone “WAGASHI” LQ

    製品ページ:HP
    お問い合わせ:カノウプス(☎03-5336-7960)