GEAR
Yamahaから、シンバル・スタンド/スネア・スタンドの新モデルが一挙登場。今回のモデル・チェンジでは、ツアーやレコーディングの現場で活動するプロ・ドラマーの経験や要望を反映し、安定性や耐久性、セッティング時の操作性をブラッシュアップ。さらに、シンバルやスネア・ドラム本来の鳴りを引き出すための新機構も採用するなど、ハードウェアとしての基本性能からサウンド面まで幅広くアップデートされている。
セッティングの自由度と操作性を
刷新した5種類のシンバル・スタンド





シンバル・スタンドは、ブーム・タイプのCS8W、CS7、CS6W、CS6と、ストレート・タイプのCS6Tの5機種がラインナップ。脚部構造やパイプ径、重量などに違いが設けられ、用途やセッティングに応じて選択できる。
今回のリニューアル・ポイントの1つが、セッティングの自由度に関わるチルター機構だ。CS8W、CS6W、CS6、CS6Tには、角度を無段階に設定できる「ステップフリーチルター」を採用。シンバルを思い通りの角度にセットでき、セッティングの自由度を高めている。一方、CS7にはギア方式の「センターチルター」を採用。シンバルを中央で支えることで安定性を高めつつ、角度を正確に調整できる仕様となっている。


また、CS8WとCS7には“ヒンジ式ブームチルタークランプ”を採用。ブームアームを三方向から挟み込む構造とすることで、軽い力で締めても確実に固定しやすい設計となっている。さらにメモリーロック機構も備え、シンバルを安定して固定できる。

さらにCS8WとCS7には、“クイックリリースナット”と“サウンドエンハンスメントシンバルワッシャー”も搭載。クイックリリースナットは片側の可動部を押すことで素早く着脱でき、装着後はナットを締めることでシンバルの揺れ具合や響き方を調整できる。サウンドエンハンスメントシンバルワッシャーは、フォームゴムとシリコンゴムを組み合わせることで、シンバル本来の自然な響きを引き出すことを狙ったもの。シリコンゴム単体で使用することもでき、シンバルの特性や演奏環境などに応じたサウンド・メイクが可能となっている。


用途に応じて選べる
シンバル・スタンドのラインナップ
ラインナップを見ると、各モデルは脚部構造やパイプ径、重量、搭載機構などに違いが設けられている。
CS8Wは、ダブルレッグと上部28.6mm径パイプを採用し、重量は5.1kg。43cmのブームに加え、クイックリリースナットやサウンドエンハンスメントシンバルワッシャーも備えるなど、今回のシンバル・スタンドの中では特にヘヴィデュティーな仕様となっている。
CS7はシングルレッグながら、CS8Wと同じ28.6mm径の上部パイプを採用し、唯一センターチルターを搭載。重量は3.8kgで、安定感と取り回しのバランスを考えた仕様となっている。
CS6Wは22.2mm径パイプとダブルレッグの組み合わせで、CS6は同じく22.2mm径を採用しながらシングルレッグ仕様。重量もCS6Wの3.7kgに対してCS6は3.4kgとなっている。さらにCS6Tはストレート・タイプで2.7kgと軽量。モデルごとの差は大きく性格付けされたものというより、脚部構造や重量、ブームの有無など、必要な条件に応じて選び分けるラインナップと捉えるのがよさそうだ。

また、スタンド本体に加えて、シンバル・ホルダーのCH8S/CH8、70cmのロング・ブームを備えたブームウェイトCBW8もラインナップ。いずれもステップフリーチルターを採用し、CH8S/CH8/CBW8にはヒンジ式ブームチルタークランプ、クイックリリースナット、サウンドエンハンスメントシンバルワッシャーも装備されている。さらに、クイックリリースナット=QRN8(1,760円)とサウンドエンハンスメントシンバルワッシャー=SECW8(880円)は単体でも用意され、既存のスタンドへの追加や交換用として活用できる。
スネア本来の鳴りにも着目した
新設計のバスケット







スネア・スタンドは、SS9WR、SS8W、SS7、SS7S、SS6W、SS6、SS62の全7機種がラインナップ。リニューアル・ポイントの1つが、セッティング時の操作性に関わるバスケット調整機構だ。全モデルに採用される“スネアバスケット調整ノブ”は、手に馴染みやすい形状と金属製ワッシャーによって、軽い力でスムーズに調節しやすい設計。セッティング時の操作性と、固定後の安定性の両立が図られている。

さらに全モデルに“トーンエンハンシングバスケットラバー”を採用。ラバー自体を適度にしならせることで、スネア・ドラムとスタンドの間に生じる不要な振動干渉を低減し、特に低域のサスティン向上を狙った機構だ。シンバル・スタンドのワッシャーと同様、今回のモデル・チェンジでは、ハードウェアが楽器の鳴りに及ぼす影響まで考慮されている点が特徴となっている。


SS9WRとSS8Wには、ヤマハ独自のボールクランプ構造を採用。ウィングナット1本を緩めるだけで、打面角度やストレイナーの位置を無段階に調整できる。さらにSS9WRには“フリップグリップバスケット”を搭載し、バスケットアームを反転させることで10”〜14”まで幅広い口径に対応。ウッドフープ装着モデルなども含め、さまざまなスネアにフィットしやすい仕様となっている。

構造や重量、高さで選べる
全7機種のスネア・スタンド
SS7とSS7Sは上部28.6mm径パイプとシングルレッグを採用し、重量はいずれも2.7kg。SS7Sは高さ調整範囲が36〜53cmと、最も低めに設定されている。SS6Wは22.2mm径パイプとダブルレッグ、SS6は同径のシングルレッグ仕様。SS62は1.5kgと今回のスネア・スタンドではもっとも軽量なモデルとなっている。こちらもシンバル・スタンド同様、構造や重量、高さ調整幅などの違いを見ながら、自身のセッティングや持ち運び方に合わせて選択できるラインナップと言えるだろう。
全モデル、2026年9月18日発売予定。詳細はこちら。
