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【#YAMAHASDFILE – Metal編 – 】YAMAHAの金属スネア全種類を動画つきで紹介!!

  • Text:Yusuke Nagano
  • Video:Rhythm & Drums Magazine

今年の2月からYAMAHA Drumsとのコラボ企画として開始した“#YAMAHASDFILE“! YAMAHAのスネア・ドラム全種類を動画つきで紹介していくSNS限定企画がついに完結!! その総集編として、ここではメタル・シェルのスネア・ドラムをまとめて紹介していきます!  まずは以下の動画で金属スネア全種類の試奏動画をピッチ別にチェック!!

#YAMAHASDFILE
– Metal編 – メタル・シェル・スネアを紹介!

RLS1455 ■RAS1455

RRS1455 ■RLS1470

SSS1455 ■SSS1465

RAS1465 ■RRS1465

RRS1365 ■YSS1455SG

#YAMAHASDFILE Metal編 総評

RLS1455

Size:14″×5.5″
Shell:Stainless Steel(1.2mm厚)

サスティンとまとまりのバランスが取れた
太くて芯の強いパワフルな音色

ウッドとメタル、両方のラインナップを備えるRecording Customのスネア・ドラム。メタル・シェルは全3種類で、ステンレス・スティール・モデルは、太くて芯の強いパワフルな音色が魅力的です。1.2mm厚のシェルに2.3mm厚のスティール製ダイナ・フープを装備。テンションボルトは10本仕様で細やかで精度の高い調整を実現します。標準サイズのRLS1455は華やかなサスティンとタイトなまとまり具合いのバランスの良さが特徴。ミディアム・ローのチューニングではレギュラー胴以上の厚みを感じさせてくれて、ザクザクとした荒々しさも演出可能です。

(2020年2月28日 公開)

RAS1455

Size:14″×5.5″
Shell:Aluminum(1.2mm厚)

抜群なレスポンス&アタック
軽快で切れの良いサウンドが特徴

重量の軽さも印象的なRecording Customのアルミ・シェル。手持ちでの運搬が多いドラマーにはうれしいポイントです。“アルミ・オン・アルミ”というコンセプトで、フープは3.0mm厚のアルミ素材のダイキャスト製。テンション・ボルトは10本で、精度が高くて安定感のあるチューニングが可能となります。14″×5.5″という仕様のRAS1455は、サスティンが短めの軽快でキレの良いサウンドが特徴です。中でもシェルとリムの一体感のあるオープン・リム・ショットの、レスポンスとアタック感はインパクト抜群! 華やかさの中にも特有の温かみを含んでいる点も魅力です。

(2020年3月6日 公開)

RRS1455

Size:14″×5.5″
Shell:Brass(1.2mm厚)

幅広いジャンルに対応する扱いやすさ
ふくよかで鮮明なツブ立ちが心地良い

Recording Customのブラス・シェルはサイズが3種類用意。14″×5.5″のRRS1455は、1.2mm厚のシェルに2.3mm厚のスティール製のダイナ・フープを装備。テンション・ボルトは10本仕様で安定感のある調整が可能となります。ジャンルを選ばない使い勝手の良いキャラクターで、ふくよかで鮮明なツブ立ちが心地良いです。ミディアム・ロー・チューニングではやや落ち着いたトーンとなり、ミディアム・ハイでは、レスポンス良いクリスピーなツブ立ちが際立ちます。コントロール性に富んだハイカーボン・スティールの20本タイプのスナッピーとの相性も抜群です。

(2020年3月13日 公開)

RLS1470

Size:14″×7″
Shell:Stainless Steel(1.2mm厚)

重心の低さや音圧を兼ね備えた
豊かなサスティンとオープンな鳴り

ステンレス・スティールの14″×7″のモデル。5.5″と同様に1.2mm厚のシェルを採用。7″という深さならではの重心の低さや音圧が際立ち、豊かなサスティンの広がりと共に、その排気量の大きさを実感できます。シェルの中央には独創的な凸型のアウト・ビードがデザインされて、オープンな鳴りを引き出し、さらにシェルの共振を快適にコントロール。幅広いサウンド・メイクを可能にしています。25本タイプのスナッピーのレスポンスもとても良く、ミディアム・ロー・チューニングにおいても、深胴を感じさせない扱いやすさを備えています。

(2020年3月27日 公開)

SSS1455

Size:14″×5.5″
Shell:Steel(1mm)

入門者にもオススメ!
明るさ&パワーを実現したスタンダード・モデル

エントリー・モデルとしても人気の高いStage Customシリーズ。スタンダードと言える14″×5.5″のスティール製のスネアは、1mm厚のやや薄めのシェルを採用して明るくパワフルな音色を実現。10テンションのチューニング・ボルトを採用することで、精度の高い安定したチューニングと、ジャンルや演奏環境を選ばない幅広いサウンド・メイクを可能にしています。入門者に最適な価格設定でありながら、プロの現場でも対応可能な信頼性と充実のサウンドが魅力の、非常にコスト・パフォーマンスに優れたモデルとなっています。

(2020年7月17日 公開)

SSS1465

Size:14″×6.5″
Shell:Steel(1mm)

一層のパワーと太さを感じさせる
スティール×深胴スネア特有の鳴り

Stage Customシリーズのメタル・シェルは、中央に内側に凹む仕様のセンター・ビードを採用。ストレイナーは5.5″と共通で、シンプルかつ扱いやすいB-9タイプを装備します。14″×6.5″の深胴タイプは、一層のパワーと太さを感じさせる鳴りが印象的。標準的なミディアムとミディアム・ロー気味のチューニングで試奏しましたが、レスポンスの良いアタック感が得られます。リム・ショットにおける1.5mm厚のスティール製トリプル・フランジ・フープの感触も良好。スナッピーはハイカーボン・スティール・ワイヤーの20本タイプになります。

(2020年7月17日 公開)

RAS1465

Size:14″×6.5″
Shell:Aluminum(1.2mm)

奥行きのある深い味わいが魅力
存在感のあるオープン&パワフルな音色


アルミ・シェルの6.5″モデルは、5.5″から太さと広がりが増強された印象です。シェルは5.5″と同様の1.2mm厚を採用。“アウト・ビード”と呼ばれるシェル中央の凸型デザインがオープンな鳴りに貢献し、パワー感のあるサウンドを保ちながら、シェルの共振を快適にコントロールしています。ロー・チューニングではオープン・リム・ショットの金属音が主張しすぎない加減も心地良く、奥行きのある深い味わいが得られます。スナッピーはハイカーボン・スティールの25本タイプで、シャープなレスポンスでしっかりと追従し、存在感を発揮してくれます。

(2020年7月22日 公開)

RRS1465

Size:14″×6.5″
Shell:Brass(1.2mm)

明るく上品なサスティンと
繊細なタッチへの反応の良さを実現

Recording Customの14″×6.5″ブラス・シェルは、深胴ならではの広がりと重厚なパワー感が加味されたサウンドが魅力。シェルは5.5″と同様に1.2mmという仕様です。ストレイナーは堅牢性と操作性を両立したQタイプを搭載し、オン/オフの切り替えや、演奏中の細かな調整もスムースに行えます。サウンドは明るく上品なサスティンが特徴的で、シェル全体がストレスなく鳴っていると感じられる瞬発力と、繊細なタッチにおける反応の良さも兼ね備えています。Recording Customのスネア全般に共通していることですが、サウンドがまとまりやすいのもうれしいポイントだと感じます。

(2020年7月31日 公開)

RRS1365

Size:13″×6.5″
Shell:Brass(1.2mm)

高音域と明るさが際立つ
小気味良いサウンド・キャラクター

海外では“ポップコーン・スネア”とも呼ばれる13″×6.5″の本モデルは、高音域と明るさが際立つ小気味良いキャラクターです。フープはスティール製の2.3mm厚のダイナ・フープを採用され、テンション・ボルトは8本。スナッピーはハイカーボンの20本タイプが装備されています。動画のウルトラ・ハイ・ピッチでは、チューニング・キーを常識的な範疇で回せるギリギリのところまで締め込んでいます。メインとしての使用を想定したミディアム・ローのチューングでは、音量のあるアンサンブルでも十分に対応可能なパワーと音圧を実感できます。

(2020年7月31日 公開)

YSS1455SG

Size:14″×5.5″
Shell:Steel(1.2mm)

どのレンジでも芯の太く深い鳴りが得られる
新!ガッド・シグネチャー・モデル

スティーヴ・ガッドの新しいシグネチャー・スネアは、ブラック・フィニッシュの1.2mm厚スティール・シェルを採用。3mm厚のアルミ製ダイキャスト・フープを装着し、スナッピーはこのガッド・モデルのために開発したという、2本×5ブロックの10本線仕様。3.5mmと深めに削られたスネア・ベッドは、特注スナッピーとの相性を考慮したそうです。今回は3種のチューニングで試してみました。
まずミディアムからミディアム・ローの中間くらいのチューニングでは、スナッピーはやや強めに張っています。ローの成分が豊かな、どっしりした太いサウンドが印象的で、ヘッドの中央のみを叩くショットの音圧がとても高く、オープン・リム・ショットとの差が少ないので、とても演奏がしやすいと感じます。
ロー・ピッチはチューニング・ボルトが緩んでグラグラするポイントから少し締めたくらいに、極端に下げました。スナッピーはかなり強めに張ってあります。オープン・リム・ショットでも金属音が際立たないロー・ピッチですが、それでもシェル全体がパワフルに鳴って音の輪郭が明確に伝わってくるので、実用域の広さを感じます。
ハイ・ピッチはボルトを、ほぼ限界と思われるくらいまで締め上げた、かなり高めのチューニングで、スナッピーもかなり強く張っています。切れ味や鋭さは増しますが、高域が強調され過ぎることなく、低域が豊かで太い音色が維持されています。ヘッドの中央のみを叩くショットでも、音が詰まることがなく、しっかりと芯のある深い鳴りが得られるのも素晴らしいです。

(2020年6月26日 公開)


総評 <#YAMAHASDFILE Metal編>

メタル・シェルの代表的な3素材である、ステンレス・スティール、ブラス、アルミを配したRecording Customに、エントリー・モデルでありながらプロの現場でも対応可能なクオリティを感じさせるStage Customのスティール・シェル。そして新たに発表された高級感溢れるブラック・ニッケル・フィニッシュのスティーヴ・ガッド・シグネイチャー・モデル(スティール)を加えたYAMAHAのメタル・スネア。どれもレスポンスの鋭いパワフルで華やかなサウンドが印象的で、チューニング・レンジも広く、素材の持ち味を生かした多彩な音作りが可能となっています。Recording Customのブラス・シェル13”×6.5”や、ステンレス・スティールの14”×7”など、こだわりのサイズが生かされたラインナップも魅力です。

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