SPECIAL
DTX 6シリーズが自宅練習に最適な理由
柔軟にセッティングできる新設計のラック・システム
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、自宅で練習できる電子ドラムの需要が高まっていますが、このDTX 6は自宅練習用として、まさに最適なモデル。その魅力の1つとして、まずセッテングの自由度が挙げられます。第一のポイントはL字構造になった新設計のラック・システム(RS6)。ハイハット側がスッキリした構造のラックに、必要十分なサイズのコンパクトなパッド類を組み合わせることで、部屋の隅などを有効活用した省スペースのセッテイングにも威力を発揮します。もちろんアコーステック・ドラムを意識したワイドなアングルでのセッティングも問題なし。シンプルでありながら、シンバル類も含めて最適なポジションを楽に見つけられる優れたデザインになっています。音源モジュールがフロア・タム側にセットされるのも特徴的ですが、これはハイハットのセッティングのゆとりや、譜面台などの設置スペースの確保にも貢献していると感じます。
リアルにこだわったYamaha独自のパッド
パッド類は従来のDTXシリーズのものを受け継いでおり、スネアやタム類は自然で心地良い打感を実現している発泡シリコン素材を使ったYamaha独自のTCSヘッドを装備。静粛性と共に、ヘッドの自然なたわみや底づき感がリアルに感じられるタッチが魅力となっています。スネアはオープン・リムとクローズド・リムの叩き分けが可能な3ゾーン・パッドを採用。打面に手を乗せたフォームでのクローズド・リム・ショットにも対応します。シンバル類もエッジ・ボウ・カップの3ゾーン対応ですが、適度な柔軟性をもつエッジのタッチと静粛性は特に印象的でした。新開発のキック・パッド=KP90は、打面が硬さの異なる素材を3層に重ねたクッション構造となっていて、ビーターが程良く沈み込んで収まる絶妙な打感を実現。ツイン・ペダルの連打における安定感も特筆すべき点です。
最大の魅力はクオリティの高い音色
DTX 6シリーズを自宅で使う最大のメリットはやはりクオリティの高い音質。新しいDTX-PROに採用された新音源は艶のあるクリアなサウンドが素晴らしく、音楽性に合わせてプリセット・キットを選択するだけで、曲にマッチしたサウンドをすぐに楽しむことができます。ドラマガTik Tokの動画ではその中から4つのプリセットを試しました_(2月20日より順次公開予定)。
No.1の「AbsopHybMaple」には、現在のYamahaのアコースティック・ドラムを代表するAbsolute Hybrid Mapleのサウンドが初採用されています。歯切れの良いアタック感と共に、木胴の温かみとメイプル特有の明るさが伝わってくるサウンドは、ジャンルを選ばず幅広く使えるでしょう。
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No.4「Bop Groove」はザラザラしたスナッピーがリアルなスネアが魅力。甘くナチュラルに伸びる倍音が心地良いタム類やキック。そして明確なピング音とウォームなサスティンのバランスが絶妙なライドがジャジーな雰囲気を醸し出します。
No.5「SwedishMetal」は、硬質なビーターでヒットするような、アタックの鋭いパワフルなキックが特徴的。スネアもメタリックな倍音を含むパワフルなサウンドで、ロック系の曲に幅広く対応可能。
N0.34「Percussion」は、パーカッションを配したカラフルなキット。ティンバレス、コンガ、カウベル、クラベスなどが各パットに割り当てられていますが、各サウンドの輪郭がとても明確で演奏がしやすいと感じます。
さらにDTX 6シリーズは電子ドラムならではのトレーニング機能も充実。さまざまなジャンルを網羅したトレーニング・ソングを37曲内蔵していることに加えて、正確なタイミングで叩かないと発音しない「リズム・ゲート」や、指定された時間内に何打叩けるかにチャレンジする「ファスト・ブラスト」などゲーム感覚で楽しく取り組めるメニューが数多く用意され、質の高い自宅練習をサポートしてくれます。