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「家練」が楽しくなる電子ドラム Yamaha DTX 6 Series

  • Text:Yusuke Nagano

【New】川口千里 × Yamaha DTX 6 Series

今や世界が注目するドラマーへと成長した川口千里。長年のDTXユーザーでもある彼女が出演するDTX 6シリーズのプロモーション動画が公開! ここではリズム&ドラム・マガジン2021年1月号に掲載した川口の試奏レポートをお届けしていこう!!

Rec’n’Shareを使用して、昨年末にリリースされた最新アルバム『Dynamogenic』収録「Rasing Spur」のデモンストレーション

共鳴している音もちょっと入っていて
より本物のドラムに寄った感じがしました

まずセッティングがすごくしやすくなったと思いました。ラックが新しくなったということで、DTX 6を最初に試したとき、“どんなもんかな”ってまずラックを揺らしてみたんです。Yamahaは電子ドラムとアコースティックを同等に持っていきたいと思っているはずなので、がっつり叩いても大丈夫なのかどうかってすごく大事なポイントじゃないですか。そこに関してはシンプルに安定感が増していると感じました。揺らしてもまったく問題なかったです。あとはモジュールの位置が右手側になったのは相当大きいですね。何でこっち(左手側)についてるんだろうって長年疑問だったんですよ。ずっとモジュールとハイハット・スタンドの戦いでしたから、“ハイハット・スタンドを下げろ/上げろ”って(笑)。操作もしやすいですし、今まで左手側にあったことを忘れるくらい、右手側にあることが自然に感じました。新しいバスドラのパッドは、良い意味で以前のモデルとそこまで踏み心地は変わらないように感じました。踏み込んだ感じの本物に近い柔らかさが変わらずにあって、ちょっと(サイズがコンパクトになって)頭でっかちじゃなくなったぶん、安定感がさらに増したように思います。

音色も今までに比べると挑戦しているキットが多かったですね。そのぶん“ソロを叩いてください”っていうリクエストに応えるのにちょっと苦戦したんですけど、遊べる音色が増えて叩いていて面白かったです。あとは生感が今まで以上にすごかったです。(タイコ同士が)共鳴している音もちょっと入っていて、より本物のドラムに寄った感じがしました。特にイヤモニで聴いていると音の違いがよくわかるので、叩いていてすごく楽しかったですね。リアルな音色で演奏できるっていうのは、やっぱり大事だと思いました。

川口が愛用するAbsolute Hybrid Mapleの音色を収録した「AbsoHybMaple」でデモンストレーション

ステージ映えする音色と音作りのしやすさ
柔軟に自分なりのセットを作ることができます

(川口さんも愛用しているAbsolute Hybrid Mapleの音色については)……もう慣れ親しんだタイコの鳴りで、余韻も含めて前より叩きやすくなっていましたね。ただデフォルトの音だとアタックが強いように感じました。そのあたりも調整できる……しかも私でも簡単にできるという(笑)。これまでのYamahaの(デジタル)機材には、正直、ちょっと難しいイメージがあったんです、ドラムも鍵盤も。なので上げる/下げるっていう設定が目に見えてわかるっていうのはすごくいいと思います。少なくとも昔のDTXを使っていた私にとっては、まったく問題なく設定を変えることができました。デフォルトのセットって、ちょっと好みと違うっていうこともあると思うんですけど、それをチューニングで変えられるのはすごく便利だと思います。シンバルを変えられるのも面白かったですね。かなり柔軟に自分なりのセットを作ることができると思います。

よりアコースティックらしい鳴りがちゃんとするようになったので、お家で練習するときにも“電子ドラムの音に耳が慣れすぎない”という意味で、新しいDTXはすごくいいなと思います。このくらいちゃんと生感があると、アコースティック・ドラムを叩いたときにも、違和感が少ないんじゃないかと思います。でもそういう生っぽい音って意外とステージ使うのが難しかったりするんですけど、今回のDTXはそのあたりもかなり攻めているなと思いました。アコースティックらしい音色もありつつ、ステージ映えする音色、あとは電子ドラムだからこその音作りもしやすくなっているので、ライヴで使えるかもっていうメリットも感じました。

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