SPECIAL
昨年満を持して発表されたYamahaの電子ドラム=DTXのニュー・モデル、DTX6シリーズ。新開発されたドラム・トリガー・モジュール、DTX-PROを核に、キック・パッドやラック・システムもリニューアル。コンパクトながら最高の演奏体験を具現化し、DTXシリーズの特徴である「楽しみながらドラムが上達する」機能も充実した次世代型の電子ドラムに仕上がっている。今回は「自宅練習」という点にフォーカスして、このDTX 6シリーズの魅力に迫っていきたい!
自宅練習にも最適なドラムがうまくなる
Yamaha DTX 6 シリーズ
ドラムを叩く上で必要なアイテムが揃うDTX 6
Yamahaの電子ドラム、DTXシリーズに加わったDTX 6は、新開発されたドラム・トリガー・モジュール、DTX-PROを核に据えた最新モデル。4種類のグレードに分かれたキットが用意されていて、それぞれパッドの種類やハードウェアなどの装備が異なります。フット・ペダルやハイハット・スタンド、スローンがすべてのモデルにパッケージされているのは、総合ドラム・メーカーだからこその強み。ドラムを叩く上で必要なアイテムが揃っているので、初心者でも購入時に余計な迷いがなく、安心して練習に打ち込めるでしょう。ここで紹介するDTX6K3-XUPDは、その最上級モデルであり、自由度の高さと安定性を両立した新設計のラック・システムや、打感のさらなる向上と省スペースを追求した新型キック・パッド、プロ仕様のツイン・ペダル(DFP8500C)などを含んだパッケージになっています。
直感的に操作できるトリガー・モジュールDTX-PRO
すべてのパッケージに共通する新型トリガー・モジュール=DTX-PROは、シンプルなボタンやダイヤルを配したデザインで、誰にでも扱いやすい操作性が魅力です。音源部にはドラム&パーカッションが720音色と、それらを組み合わせた40種類のプリセット・キットを内蔵。リニューアルされたサンプル音源は、アタックの輪郭やサスティンの減衰具合い、倍音などが実にリアルに再現されていて、とても臨場感の高いサウンドになっています。
また中央に配置された「KIT MODIFIER」と名づけられた3つのダイヤルは、DTX-PROの目玉の機能の1つ。左側は、アコースティック・ドラムを叩いたときの室内の残響や余韻を再現して調整する“AMBIENCE(アンビエンス)”。中央は音のツブ立ちを整えて、キット全体の音圧を調整する“COMP(コンプ)”。右側は内蔵された各種のエフェクターを調整する“EFFECT(エフェクト)”となっていて、これらをダイヤル周囲の赤い光を確認しながら、好みの音を直感的に探ることが可能になっています。
次ページ DTX 6シリーズが自宅練習に最適な理由