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    【緊急特別企画】withコロナ時代をドラマーはどう生き抜くのか 〜Ⅱ プロ・ドラマーの動き〜

    • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Taichi Nishimaki/Yoshika Horita(柏倉)

    松下マサナオ[Yasei Collective、GFJB、etc.]

    オールラウンドに使える
    DIY自宅スタジオ

    ●今回のコロナウイルスの影響が出始めたのはいつ頃からでしたか?

    ○2月の後半までツアーを回っていたので、そのときは俺自身は全然ピンと来てなかったんですけど、海外の友達から“日本はそんな対応で大丈夫なのか?”っていう連絡が入るようになって、直撃したのはその直後からですね。4月1日から7月いっぱいまで、入っていた仕事が全部飛びました。

    ●その時間を使ってスタジオを自分で作ってしまおうと思ったわけですね。

    ○外に出られなくなって、まず練習場所がなくなるのが困るなと思ったんです。スタジオを探すっていうことも考えたんですけど、ちょうど引越ししたばっかりだったので、1ヵ月くらい時間もあるし、DIYでスタジオ作ってみようかな、と。

    (…中略)●すでにレコーディングも行っているということですが、音質はどうですか?

    ○自分で録って、自分で編集するので、時間はかかるんですけど、物によってはしっかり聴かないと多分ハイブリッドとはわからないと思います。タムとキックがV-Drumsなので、いつも危惧している共鳴とか、オーバートップ(マイク)との兼ね合いをまったく気にしなくていいので、クリアに録れるんですよ。生っぽい音ではないですけど、オケに馴染む感じで、今のところレコーディングして送ったトラックについてダメ出しを受けたことはないですね。

    ●スタジオができたことで、レコーディングの依頼も増えてるんじゃないですか?

    ○結構多いですね。ライヴ配信の依頼もあって、5月27日(註:取材は5月25日に行われた)に東京03が、それぞれ家からZOOMを使ってコントをやる配信ライヴがあるんですけど、そのコントの間の音楽を生でドラムでやるっていう。Wi-Fiだとまずそうなので、LANケーブルも買ってきました(笑)。現状はオンライン・レッスンが多いです。韓国とかフランスとか、海外からも連絡があって。こんな状況ではありますけど、ありがたいことに結構仕事が入ってるんです。スタジオを作るまでは全然でしたけど、作りましたっていう動画をアップしたら、いろいろと連絡が来て、それがまた次につながってっていう。Yasei Collectiveの曲も1曲録ったんですけど、全然大丈夫でした。やっぱりミックスは大切なんだなって。

    ▲松下がDIYで作った自宅スタジオ。ローランドVドラムのキック&タム類に、生のスネアとシンバルを組み合わせたハイブリッド・キットを使用。

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