10月23日配信！ Roland 50周年 & V-Drums 25周年特別イベントの見どころをレポート

9月15日（木）にベルサール六本木において、「Roland 50周年 & V-Drums 25周年特別イベント～あの日、あの時のドラム・サウンド～ 」と題したイベントが行われた。これはローランド創業50周年、Vドラム誕生25周年というアニバーサリーに、リズム&ドラム・マガジンの創刊40周年も合体させた特別企画で、10月21日〜23日に開催される、ローランドが手がけるオンライン・フェス『Roland／BOSS Players Summit 2022』にて配信される。ゲストとして日本屈指のセッション・ドラマーであり、長年に渡り数多くのヒット曲に名演を刻んできた山木秀夫と村石雅行の2名が参加。さらにトーク・ゲストとして庄村聡泰も加わり、進行はドラム・マガジン編集長の北野 賢が担当した。

このイベントはローランドが創業された1972年から2022年までの50年を10年ごとに区切り、ドラム・シーンや音楽シーンを振り返りながら、それぞれの時代を象徴するドラム・サウンドをフラッグシップ音源モジュールであるTD-50Xで再現。ステージ上に設置されたV-Drums Acoustic Designシリーズの最新モデル＝VAD706を使って、そのサウンド・デモンストレーションを披露するという壮大な内容だ。

最大の目玉は山木と村石が実際にレコーディングに参加した、J-POP／J-ROCKの大ヒット曲を演奏するコーナーで、それぞれ3曲ずつ披露。演奏するのはレコーディング以来という、非常にレアなパフォーマンスも含まれていたが、再現性の高いサウンドで叩いた本人による演奏を体感すると、各時代の空気がリアルに蘇ってくるように感じられる。また、山木が主宰するスクールから佐藤ケンケン、柳原勇作、Reonが、村石の道場からは卒業生の与野裕史がデモンストレーターとして参加していた点も注目ポイントだ。

合間のトークでは、各時代にローランドから発表された製品やドラム・マガジンの記事と照らし合わせながら、山木と村石がレコーディング時の機材やサウンド・メイクの裏話などを語り合うのだが、2人は同じ熊本出身で旧知の仲ということもあり、和やかな雰囲気で会話が弾み、興味深い話題がどんどん溢れ出てくる。その2人のエピソードを良い温度感で盛り上げる庄村の軽妙な絡みもリズミカルでとても楽しいものであった。

解説が2010年以降に及び、イベントも終盤を迎えると、ラストにはファンキーなマイナスワン・トラック「Mr.Strut」を使って、山木と村石がツイン・ドラムによるパフォーマンを披露。個性が異なる2人のタッチやプレイをしっかりと伝えるVAD706の表現力。そしてステージの上手と下手に距離を隔ててドラムが設置されているにもかかわらず、心眼でお互いがコネクトしているような絶妙なアンサンブルの妙。さらには中間部分のスリリングなドラム・ソロの応酬などで会場を熱く盛り上げていた。

こうして約2時間に及ぶイベントは大盛況の中で終了。貴重な演奏&トークを至近距離で体感した客席からは、惜しみのない拍手が送られていた。このイベントの模様は、『Roland／BOSS Players Summit 2022』の最終日である10月23日に、ローランドの公式YouTubeチャンネルにて配信される予定なので、ぜひこちらをチェックしていただきたい。

Roland／BOSS Players Summit 2022

コロナ禍で音楽活動を制限せざるを得ない楽器愛好家、ミュージシャン、コンサートやイベントを支えるスタッフへの応援の想いを込めて、2020、2021年にローランドが開催したオンライン・フェス「Roland／BOSS Players Summit」。ローランド創業50周年を迎えた今年は「音楽のワクワクを、未来へ」をテーマに、『Roland／BOSS Players Summit 2022』を10月21日、22日、23日の3日間に渡って開催。配信は各日19時よりスタートとなっている。

山木&村石が出演する「Roland 50周年 & V-Drums 25周年特別イベント～あの日、あの時のドラム・サウンド～ 」は10月23日に配信。豪華ドラマーが出演するコンテンツが目白押しで、22日には佐藤 奏が参加する女性フュージョン・バンド、Musesによるスペシャル・ライヴが、23日にはNEMOPHILAのむらたたむが出演する「Roland/BOSS 100人セッション2022」、ドラムYouTuberのにのまいが出演する「【激レアコラボ】凄腕ミュージシャンが集まってヒット曲演奏してみた！」などが予定されている。詳細は特設HPをチェック！