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    【Report】ドラマーズ・パラダイス at 東京楽器博 2024

    • Report:Rhythm & Drums Magazine
    • Photo:Yukitaka Amemiya

    各メーカーのイチ押し製品を叩き放題!
    アーティスト・イベントも大盛況となった
    ドラマーズ・パラダイス2024をレポート

    昨年、大阪にて6年ぶりに再始動したドラマー向けの試打イベント「ドラマーズ・パラダイス」。その東京版となる「ドラマーズ・パラダイス at 東京楽器博 2024」が、11月2〜3日の2日間に渡り、東京・科学技術館にて行われた。今回は各メーカーの一押し製品を試奏できる出展ブースに加えて、シーンで活躍するプロ・ドラマー4名を招いたイベント「ドラパラ24スーパーセッション」も開催! それぞれのレポートをお届けしよう。

    Report ◼️メーカー展示製品 ◼️ドラパラ24スーパーセッション ◼️アーティスト使用機材

    「東京楽器博2024」の2ホールを貸し切って開催された“ドラパラ東京”には、国内外のドラム/パーカッションを取り扱う12社が出展。それぞれのブースにはフラッグシップ・モデルや一押しのアイテムが並び、展示製品を10分間試打できる“パラダイス・タイム”は常に大盛況! その一方で、近年数多く新製品が登場し、進化を遂げている電子ドラムやサンプリング・パッドといった製品にも注目が集まっていた点も印象的であった。

    時間帯を問わず賑わっていたのは、ジルジャン、セイビアン、パイステ、ターキッシュ、小出シンバルの製品が一堂に会し、試打し放題のコーナー=“シンバル・パーク”! 各メーカーのブースとは独立した形で、スタンダードなものから変形シンバルまで、合計70点以上の製品がラインナップされており、来場者が気軽に音や打感の違いを楽しむ様子が見られた。

    ATV

     電子ドラム・メーカー=ATVのブースでは、サウンドのリアルさを追求したフラッグシップ・モデル=aDrums artistと、EXS-5のキットが展示されており、立ったままでも試打できるよう、2機種のキックやスネア・パッドなども個別に配置。1時間ごとにドラム講師によるデモ演奏も行われていた。

    Cymbalsmith HYH (株式会社ナイスカンパニー)

     株式会社ナイスカンパニーによる協力の下、日本初上陸となった韓国発のハンドメイド・シンバル・ブランド=Cymbalsmith HYH。ブースには、葛飾北斎の作品にインスパイアされたという“波”、そして力強く確かな音を追求した“雫”という日本限定発売のシンバル2種がディスプレイ。同ブランドは、ハンド・ハンマードによるクオリティ維持のため年間の生産数を100枚限定に留めているとのこと。

    British Drum Co.NUXAGEAN(株式会社エレクトリ)

    エレクトリのブースには、British Drum Co.オリジナルの“コールドプレス”製法で作られたLOUNGEシリーズのアコースティック・キットやAgeanシンバル、NUXのDM-8をはじめとするオール・メッシュ・ヘッドの電子ドラム製品が並ぶ。中でも、ニコ・マクブレインらのコラボによるコパー×ブラス・シェルのスネア=FIRE BIRD(14”×6”)や、埋め込まれたサイコロでハードウェアを識別できるCASINOシリーズがイチ押しとのこと。

    MAPEX|DeGregorio|Wincent|ROHEMA(キクタニミュージック株式会社)

     キクタニミュージックが新たに取り扱いを始めた総合ドラム・ブランド、MAPEXのラインナップでは、フラッグシップ=SATURN EVOLUTIONのツーバス・セットが一際目を引く。シンバルはUFiPで、SATURN EVOLUTIONにはClassシリーズ、ARMONYキットには1931シリーズという組み合わせ。隣のスペースにはDe GregorioのカホンやWincentのシグネチャー・スティック、ROHEMAの小物アイテムも!

    SONOR(コマキ通商株式会社)

     コマキ通商は、SONORのSQ1、Vintage、PROLITEシリーズのドラム・キットや、Kompressorシリーズなどのスネアといったアイテムを出展。クリス・コールマンらと共同開発したSQ1シリーズの“サテン・ピュア・ホワイト”は、世界中で購入されたアイテムの統計から、ユーザーのニーズを分析して誕生したという新色。同じくVintageシリーズの新色“チーク・セミグロス”は、生産終了となった“ナチュラル”を再現。

    Japan Percussion Center

     ショップとして出展したJPC(ジャパンパーカッションセンター)のブースには、“Drum Builders Meeting”と称して、C&C Drums、Drumcity、emjmod、Mdrums、PUTSOUNDS 、Riddimといった多彩なカスタム・ドラム・メーカーが手がけた個性的なアイテムが集結! ブース内は、独創性に富んだスネアやシンバル、アイディア溢れるアイテムは来場者の注目を集め、ブースは終始賑わっていた。

    KORG|SAKAE OSAKA HERITAGE(株式会社コルグ)

     昨年の楽器博でお披露目となったKORGのサンプラー・ドラムパッド=MPS-10は、今秋ソフトウェアがアップデート。進化を遂げた音色、プリセット機能を試す来場者が続々。さらに、SAKAE OSAKA HERITAGEのドラム・セット=Evolvedシリーズの新色“FIRE WATER”も参考出展。国内で加工/組み上げを行う“Japan Custom Snare”シリーズには、メタル・シェルのスティールとブラスが新たに追加される予定だそうで、13”×6.5”のブラスがディスプレイされていた。

    Bonney Drum Japan(有限会社デザインボックス・ボニードラム)

     Bonney Drum Japanでは、初期BERRYモデルのフルチェンジを経て、2025年に新作として発売を予定しているフラッグシップ=“NEW”BERRYシリーズのキットを最速展示! 現行品のBopキットと並ぶ形で鎮座し、どちらもナチュラルな色味のシェルが森の中をイメージした内装によく似合っていた。スティックや練習パッド、スナッピーなどの小物も充実。

    Pearl(パール楽器製造株式会社)

     Pearlは、さらなる進化を遂げたe/MERGE PRO、そしてイタリアのDrumArt社とのコラボ製品第二弾となるArtisan Customの限定スネアに加え、ディーラー向けイベント「Pearlファクトリーツアー2024」にて製作されたスペシャル・モデルを出展。発売に先駆け展示された“特別限定カラー・フィニッシュ”のMastersキットや、ツアー参加スタッフによるこだわりのオーダーに応えた個性豊かな限定スネアがブース内を彩っていた。

    TAMA(星野楽器販売株式会社)

     ブランド発足50周年のTAMAブースでは、Superstar ReissueキットやMastercraftシリーズのスネア”THE BELL BRASS”といったアニバーサリー・モデルをはじめ、Starclassic Mapleや小口径のClub-JAM Kit、ラーズ・ウルリッヒのシグネチャー・スネアなどがラインナップ。“パラダイス・タイム”中にブースを訪れたにゃんごすたーによるデモ・パフォーマンスも行われると、周辺には人だかりができる盛況ぶりだった。

    Yamaha|Zildjian|NATAL(株式会社ヤマハミュージックジャパン)

     Yamaha DTXのフラッグシップ・モデル=10K-X Real Wood、発売10周年を迎えたAbsolute Hybrid Maple、今年発売のTour Custom Compact Kit、NATALのZenithなど、多彩な製品がズラリと並んだヤマハミュージックジャパンのブース。目玉となったのは、ジルジャンが手がけるエレクトロニック・ドラム=ALCHEM-EシリーズのGold-EX、Bronze-EXの最速展示で、試打希望者が後を絶たないほど、注目を集めていた。PHXのサウンドを搭載したDTXの最新連動アプリもリリース!

    Roland|DW(ローランド株式会社)

     ローランドのブースにはV-Drumsと、国内販売をスタートさせたDWの製品がディスプレイ。今秋に発表されたRoland V-Drums Acoustic Designシリーズのフラッグシップ・モデルであるVAD716や、静粛性が極まった新しい電子ドラムV-Drums Quiet Design VQD106、そしてDW社と共同開発のアコースティック/電子兼用ドラム=“DWe”をはじめとする話題の製品がズラリ。来場者が「すごい!」と驚嘆の声を上げながら楽しそうに試打していたのが印象的だった。

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