SPECIAL
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UP
山葵[和楽器バンド]が本気で叩く!TAMA True Touch Training Kit
- Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Chika Suzuki
- Score Supervision:Wasabi(Wagakkiband)
新開発のパッド&機構にフォーカス!
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↓気になる項目にジャンプできます↓
・AAD Snare Drum Pad
・Solid Kick Bass Pad
・Acousti-Tone Tom Pad
・Tom Pad Stand
Review-Wasabi’s Impression-
AAD
-Accuracy Articulation Dynamics-
Snare Pad
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表面にメッシュ・ヘッドを採用した多層構造からなるスネア・パッド。アルミ・プレートとステンレス・ボールの組み合わせによりスナッピー音も再現されており、本格的な練習が楽しめる。素材の固定方式がテンション・ボルトのため、打面の張り具合いもある程度調整できる。外周はラバー素材で囲んでおり、オープン/クローズド・リムショットを想定した練習も可能。
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スナッピー音が再現されているのはうれしい! 僕の場合はスネアをあまり張らないので、テンション・ボルトを少し緩めて使えるのも、よりリアルに近い感じがして良かったです!
Solid Kick Bass Pad
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バス・ドラム・パッドは硬さの異なる2種類のスポンジとウレタンゴムを組み合わせ、パッド本体の裏面に空気穴を設けている。アタックの衝撃を適度に分散しつつ、ヒット時の絶妙な沈み込みと、バウンスにこだわったという。2本脚で設置するようになっており、高い安定性も確保。パッドの高さも2段階に変更できるため、フレキシブルなセッティングが可能となっている。
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踏み込んだときの感覚が、生ドラムにすごく近い! 僕はハード・ヒットするタイプなのですが、強く踏んでも耐えてくれる安心感がありますね。
Acousti-Tone Tom Pad
タム・パッドは3種類展開されており、打面部分のサイズが 8″/8.5″のものがハイタム/ロータム、9″のものがフロア・タムを想定。硬さの異なる2層のスポンジをクロスでカヴァーし、生ドラムのようなリバウンド感を実現。中空構造の樹脂製シェルを独自の機構で接合することで、ヒットしたときの揺れ、シェル鳴りも感じさせる設計となっている。それぞれに対応したクランプ類が標準装備するのもうれしいところ。
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個人的にはタム・パッドが一番のお気に入り! 従来のゴムやウレタンの練習パッドにはない絶妙なリバウンド感が、リアルなタムを叩いている感覚にしてくれます!
Tom Pad Stand
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True Touch Training Kitのために開発された専用タム・パッド・タンド。一見するとシンプルなスタンドだが、三脚部分はレッグを1本だけ短く設計。バス・ドラム・パッドと一緒にセッティングしたときにレッグが飛び出ないようになっており、壁際に配置することも可能。さらにスタンドには着脱可能な樹脂製のバンパーが付属。このバンパーを三脚下部に装着することで、バス・ドラム・パッドとの接触によるノイズを防止する設計となっている。
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干渉防止のバンパーや、レッグの長さなど、練習するときに“ちょっと気になること”が解決されてますし、シンプルがゆえに使いやすい!
製品ページ:HP
お問い合わせ: 星野楽器販売(☎0561-89-6900)
Review
-Wasabi’s Impression-
“練習キットのハイエンド”と言えるモデル
没頭して練習できることが
“トーンが聴こえる”ということなんだと思う
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僕、ライヴ前にはいつもTAMAのドラム・セットを楽屋に持ち込んでウォーミングアップしているんですけど、このTrue Touch Training Kitでも全然いけますね。というか、すごくいいです。楽屋で生のドラム・セットを使うと、どうしても周りの人の会話の妨げになっちゃうし、運搬面においても、本番用セットに加えてもう1セットなので、これまでスタッフさんにはけっこう負担をかけていたと思います。True Touchならコンパクトで軽いし、叩いていても周りで会話できるし、何より打感における感触がいいですね。特にタムが好きです。
ドラマーって、意図がない限りタムをカンカンに張ることってあまりないと思うんです。特にロック・ドラマーは低~中低音域が欲しいことが多いと思うので、必然的にリバウンドは弱くなりますよね。その跳ね返りが少ない、“沈み込む”感触がリアルに感じられるのが好きです。それはバス・ドラムも同じで、沈み込む感じが踏んでいて気持ちいいですね。スネア・パッドはチューニング・ボルトでメッシュ・ヘッドを固定しているので、“らしさ”がありますね。本物のスネアほどのレンジとまではいかないですが、自分の好みの張り具合いに近づけることもできます。
True Touch Training Kit は、“練習キットのハイエンド”という印象ですね。この動画撮影のときも、“Training Kit”という感じでは叩いてなかったです。それくらい没頭できる、それが“トーンが聴こえる”ということなんだと思います。