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Archive Talk Session- GODRi[SiM]× Katsuma[coldrain]× Task-n[HEY-SMITH]

勝つことも負けることもある
“TRIPLE AXE TOUR”のはじまり

●続いて“TRIPLE AXE TOUR”について、この合同ツアーを始めたきっかけは?

Task-n 俺らは各々が自分達で主催のイベントをやってるバンドなんですけど、そういうバンド同士で一緒にツアーをやろうと。それで2012年に初めてやってみて、やっぱり間違いなかったなって思えたし、これは続けていこうと思いましたね。ツアー中は毎日が戦いなんですけど、そこが楽しみでもあるし、それにこの2人は、「ここがアカンかったな」ってちゃんと言ってくれるから、ツアーを通して成長できるんです。
Katsuma お互いのライヴを死ぬほど観てきたから、ちょっとしたミスでもすぐわかるよね。“あのフレーズの、あのスネアだけ少し外れる癖あるよね?”みたいな(笑)。

● “TRIPLE AXE TOUR”のときは、やっぱり他のバンドのライヴも観るんですか?

GODRi もちろん。トリでも、アタマの2バンドを見ながらテンションを高めてますね。
Task-n やっぱりお互い気になるよな。自分がトリだったら、アタマの2バンドでどっちか早くミスれって思ったり(笑)。
GODRi それはぶっちゃけ俺も思う(笑)。
Katsuma (笑)。自分がトリのときに、その前にめちゃくちゃ良いライヴされるともう……。それでもそこを超えるライヴをして勝つこともあれば、もう敗けましたって思うこともあるし、やっていても面白いんだよね。

●そうやって刺激を受け合う関係ではありますが、ドラマー同士で練習方法などについてお互い情報交換することはありますか?

GODRi あんまりしないですね。でもこの前、Katsumaが初めてやったドラム・セミナーをこっそり観に行きましたけど、あれは本当に勉強になりましたね。
Katsuma 嘘つけよ(笑)。
Task-n (笑)。
Katsuma 前日SiMと対バンだったから、「マジで来ないで!」って言ってんだけど。だって自分のドラム・セミナーだよ? 長年一緒にツアーを回ってる奴に、ドヤ顔でしゃべってる姿なんて見られたくないじゃん(笑)。
Task-n ドヤ顔でしゃべってたんや(笑)。
Katsuma でもせっかくだし3人で一緒にドラム・セミナーやってみたいね。ドラマガさん、よろしくお願いします(笑)。

●ぜひ! あと、サウンド面でのこだわりも分かれると思うんですけど、それぞれサウンドで意識していることはありますか?

Task-n ウチはホーンがいるから、音の帯域が被りがちになるんですよね。だから良いシンバルを使っても、良い帯域の音がホーンと被って埋もれちゃうんです。だから安くてもしっかりアタックが出て、音ヌケの良いシンバルを選ぶようにしています。
Katsuma 全員違うシンバルを使ってるけど、みんな自分のキャラに合ってると思う。
GODRi 確かに。俺はセイビアンを使ってるけど、種類が豊富で良いところを集めた感じが自分にハマったんだと思う。
Task-n Katsumaのチョイスもわかるわ。轟音の中で“ヌケ”を求めるんなら、やっぱりジルジャンになるわな。
Katsuma ドラムを始めた頃から、ロックはジルジャンだろっていう憧れがあったからね。それとやっぱり出音も大事だから、PAさんと一緒にシンバル選びに行くこともある。
GODRi Task-nはずっと13インチのハットを使ってるけど、何か理由があるの?
Task-n 最初はハイスタ(Hi-STANDARD)の恒さん(恒岡 章)に憧れて、同じシンバルを全部買い揃えたのがきっかけだね。それに、速いスカ・ビートを叩くときに、14インチだと上がりきらなくて。音程だけ考えると、15インチとかを使った方が合うのかもしれないけど、もう左足が13インチに慣れちゃって。
Katsuma Task-nのビートって、少し手前をキープした感じで独特だよね。それが常に一定だし、変なところでモタッたりしないから、俺は絶対に真似できないと思う。GODRiの場合は、ヘヴィなところは気持ち良くモタるし、レゲエ調の曲だとウネってるし、どんなジャンルの曲を叩いても一番気持ちいいツボをしっかり押さえてるよね。
Task-n ヴォーカルを大事にしているのがすごく伝わってくる。
GODRi やっぱり自分もコーラスで歌うから、そこが大きいのかなって思うね。コーラスもヴォーカルのテンションに合わせるようにしてるから、ドラムのタイム感もヴォーカルに合わせにいくことが多いんだと思う。
Task-n 聴くだけでGODRiのビートはわかるもんな。Katsumaは海外でツアーする前とでは全然違うよね。迷いがなくなったというか、前よりもドッシリした感じがするし、ビートに説得力がある。
GODRi 外国人みたいなビートだよね。もともとラウドで肉体的な感じだったけど、やっぱり海外でツアーを回るようになってから、さらに強くなったなって感じる。
Katsuma 確かにいろんな意味でタフになったと思う。海外ツアーは毎日が刺激的で、試行錯誤しながら吸収したことも多かった。コツコツ練習するのもいいと思うけど、外から刺激を受けてライヴをするっていう方法が、自分の性に合ってるんだと思う。
GODRi いろんなことを吸収して、グルーヴ的に変わったところも大きいけど、一番は精神的な部分が音に表れてる感じがする。

最後に、この際だから言っておきたいことはありませんか?

Katsuma ふと気づいたんだけどさ、やっぱりTask-nは水飲まないよね(笑)。
Task-n ちょっと飲んでもーたけど(笑)。
GODRi 俺は半分くらいで、Katsumaは飲みすぎ(笑)。お互い自分のプレイ・スタイルとバランス的に近いよね(笑)
Katsuma 水で個性が出るんだ(笑)。

TRIPLE AXE EP 『15MANIAX』

◎作品情報
『15MANIAX』
TRIPLE AXE

発売元:TAT RECORDS 品番:TATR-002(CD+DVD)/TATR-003(CD+Blu-ray) 
詳細はこちら●TRIPLE AXE

TRIPLE AXE “15MANIAX ONEMAN TOUR 2021”

4月2日(金) :Zepp Fukuoka
4月8日(木): KT Zepp Yokohama
4月14日(水): Zepp Tokyo
4月16日(金) :Zepp Sapporo
4月22日(木) :Zepp Osaka Bayside
4月23日(金) :Zepp Nagoya
4月26日(月) :Zepp Haneda


●オフィシャルサイト→http://tripleaxetour.com/