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【Interview】シェーン・ガラス 4年ぶり!来日インタビュー
- Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine
- Photo:Akito Takegawa(PEARL)
マインドフルネスは自分を穏やかな状態にする
深呼吸したり、脳を休めたり……
僕は多分15年くらい前から続けているかな
●日頃、フィジカル的にどのようなトレーニングをしていますか?
SG マウンテンバイクに乗ったり、ジムに行ったり、泳いだり、海でサーフィンをしたり、毎日肉体的なトレーニングを欠かさずかなりやっているよ。それに、健康を考えた食事やヘルシーなライフ・スタイルにも心がけているね。お酒を飲むのは好きだけど(笑)、バランスを考えて体型を維持するようにしている。だんだんと年齢も重ねてきているから、腰や肩の調子を悪くしないように、毎日のトレーニングは重要なんだ。あとは、ビタミンやプロテインを摂るようにして……とにかく食事はとても大切だね。
●今もマインドフルネス(瞑想)は行っていますか?
SG やっているよ。日頃の生活での経験の中でとても重要なパートというのは、自分自身を落ち着かせて、存在している瞬間に集中することなんだ。なぜなら、特に現代は、いろんなことを考えないといけないのに、たくさんの気を逸らすことがあったり、あらゆる方向から雑音が来たりするから、物事に集中することってとても難しいと思うからね。そういった点からマインドフルネスというのは、自分を穏やかな状態にするエクササイズで、深呼吸したり、脳を休めたり……、日常において、とても有益なものなんだ。1日10分でいいから、静かに座って、何も考えずに呼吸だけして、目を閉じてリラックスすることをお勧めするよ。僕は、多分15年くらい前から続けているかな。
●それは、日本の禅から影響を受けたのですか?
SG そうだね。日本で学んだたくさんのことから影響を受けたけど、なぜ日本の文化が調和と共に長く続いているかということを考えたとき、禅や神道、仏教といったものが根底にあると思えたんだ。西洋文化の場合、それとは少し違っていて、みんなが、“エゴ”と呼ばれるものを持っている。すごくプライドが高くて、すべてのことを自分でやらなければいけない、自分は最高の能力を持っている、みたいな……。それに対して日本では、真逆のメンタリティを持っていると思うんだ。調和を重んじて、そこに美を見い出すといったものだと感じている。だから、特に西洋人にとっては、マインドフルネスというものを通じて、どのように日本の文化がうまく働いているのか、なぜ日本の人達がルールをちゃんと守っているのか、その理由は、個人のため、さらに究極的には社会全体のためになっているから、ということがわかるような気がするんだ。これはとても大きなポイントで、前の質問でも言った“武士道”にもつながると思っている。
●多くの日本のファンが、あなたがまた日本で演奏してくれることや、日本人アーティストと共演してくれることを望んでいると思います。その可能性はありますか?
SG 僕もぜひそうしたいと願っているし、このコロナ禍が落ち着いて、さまざまな規制が緩和されたときに、きっとまた実現すると信じているよ。
●最後にメッセージをお願いします!
SG このコロナ禍というパンデミックな世界で、我々は自分自身のこと、社会のこと、自分の国、そして世界について、たくさんのことを学んだよね。最初の頃は、みんな恐怖におののいていたけど、今は、それを乗り越えられるとわかったと思うんだ。これからは一緒に、また毎日の人生をエンジョイして、その一瞬一瞬を感謝しながら楽しんでいこう!