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Interview – ねぎ[Novelbright]
- Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine
- Photo:Reiko Horiuchi(ライヴ写真)
「Sunny Drop」のレコーディングは
本当に胸を張って
“最高”と言えるものになった
●Novelbrightは8月17日にリリースされたシングル「Sunny drop」で正式にメジャー・デビューとなったわけですが、デビューが決まったときの率直な感想はいかがでしたか?
ねぎ 本当にうれしかったです。メジャー・デビューは以前から夢見ていたことなんですけど、「デビューできるなら、満を辞したタイミングでしたいよね」という話はメンバーともしていて。路上ライヴのツアーを回ったことでたくさんの人に見てもらえる環境が整って、お客さんの期待にも応えられるようになった今、ベストなタイミングで実現できたと思います。“僕らを見つけてくれてありがとうございます!”という気持ちです。
●楽曲としては、ヴォーカルの高らかな調子のメロディに磨きをかけるような、鋭く切れ味のあるキメやフィルインが印象的でした。メンバーとの曲作りはどのように行っていきましたか?
ねぎ 聡ちゃん(沖 聡次郎/g)が作ってきた原曲に基づいて、メンバーと相談しながらアプローチの仕方を決めてから、ベースの圭吾と僕とで具体的にキメのフレーズを決めたりして進めました。
●今回は、ベーシストの亀田誠治さんが編曲に携わっていたんですよね?
ねぎ そうなんです! 僕らが作ったものを亀田さんに編曲していただいて、レコーディングではそのデモに沿って演奏していきました。リハーサルにも来てくださって、実際の演奏をふまえたアレンジもしていただいたり、いろいろな部分で“亀田さん、さすがです!”と思いましたね。ドラムの面でも、最後のサビ前のシンガロングのところで、僕はもともと派手なフレーズを叩いていたんですけど、演奏を見ていただいたときに相談したら「そのフレーズもいいんだけど、ここは“抜く”方がカッコいいと思う!」とアドバイスをいただいたりとか。
●以前よりフレーズにスッキリした印象がありつつも、ねぎさんらしさがいっそう出ているドラミングだなと思いました。
ねぎ ありがとうございます! 亀田さんのデモを元にメンバーと相談しながらも、自分なりに少し、グルーヴを生むパッセージのようなものを足していく感じで作りました。例えば、サビの前半にあるハーフ・ビートの部分で、ゴースト・ノートを入れてみたり……そうやって自分らしさを盛り込んでいきましたね。
●レコーディングの方はいかがでしたか?
ねぎ よくぞ聞いてくれました(笑)! 「Sunny drop」のレコーディングは、本当に胸を張って“最高”と言えるものだったと思います。というのも、今までは各パートを個別に録ったら、それをデータ上で整える“手術”を施して音を重ねていく……というのが一般的には最適な録り方だと思っていたんですけど、今回は打ち合わせで亀田さんに、「最初はベースとドラムを一緒に録ろう」と言われていて。僕は他の楽器と同時に録った経験がなかったし、『WONDERLAND』のレコーディングのことも頭の中に残っていたので、同時だとうまく叩けなかったり、他のメンバーに迷惑をかけるんじゃないかと不安に思ったんです。メンバーも今までのやり方がいいんじゃないかって亀田さんに言ったんですけど、「1回トライしてみようよ」とおっしゃって。しかも、レコーディング当日になったら「ベースとドラムだけじゃなくて、ギターも一緒に録っちゃおう!」って(苦笑)。
●(笑)。
ねぎ メンバーもみんな「本当に大丈夫かな?」と言ってたんですけど、いざその方法で演奏してみたら、亀田さんもレコーディング・チームの方々もみんな絶賛してくれて。うれしいなと思いつつ、出来上がったものを自分の耳で聴くまでは不安もあったんですけど、完成した音源を聴いてみたら、すごくカッコいい仕上がりになっていました。新しい録り方が見事にハマった感じで、 “自分の手が残っている”というか。