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人と楽器 – 河村“カースケ”智康

  • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Taichi Nishimaki/Eiji Kikuchi(R.F.M.Kit)

ドラマーへ機材へのこだわりを掘り下げる人気企画、「人と楽器」がリニューアルしたドラム・マガジン2020年7月号で復活! その第一弾としてフィーチャーするのは5月に還暦を迎えた河村“カースケ”智康! 桑田佳祐、星野源ら“歌”を支えてきた氏の愛器を大公開!! ここでは楽器変遷を語ったインタビューの一部を、その機材の一旦と共に紹介していこう!

歴代のカノウプス・キット

 俺はもともとカノウプスのお客さんだったから、昔からよく通ってたの。で、ある日「うちでドラム・セット作るんですけど、使ってみませんか?」って言われて、「じゃあ使ってみます」っていう。15″のClub Kitっていう小口径のヤツで、歯切れが良くて、元気があって、音にハリがあって、これは良いなと思った。カノウプスはいわゆるガレージ・メーカーみたいなもんだから、大手じゃないところが、こだわってドラムを作っているのが面白いと思ったんだよね。その後に自分用に作ってもらったのが、ブラック・オイスター・カバリングのメイプル・セット(R.F.M. Kit)。22″と20″の2種類作ってもらったんだけど、当時使っていたDWと近い感じがして。20″のセットはすごく気に入ってる。当時のライヴ……矢野真紀ちゃんとか、あのへんのライヴはほとんど20″のメイプルだったね。星野 源ちゃんのライヴもこのセットでやってる。

CANOPUS R.F.M. Kit】

カノウプスのセットの中でもカースケが最も愛着を抱いているという20″BDを基調としたブラック・オイスター・カバリングのR.F.M.キット。

新たな愛器=ステイヴブビンガ

今年新しく作ってもらったのがステイヴ(ブビンガ)のセットで、たまたま叩く機会があって、試してすぐ“いいな”と思った。まず叩いたときに楽。簡単に大きな音が出せるし、音色もローがあって、ハリもあって、すごくハッキリしている。レンジが広いところも良いなと思った。俺が今まで使ってきた楽器とはちょっと系統が違って、いわゆるヴィンテージ系じゃないんだけど、自分がイメージする良い音がすぐに出てくれたんだよね。もともとステイヴのスネアを使ったことがあって、そのときからパワーがあって良いなと思っていたけど、組み木のシェルならではというか、繰り返しになるけど、叩いていて楽なのがいい。

CANOPUS Stave Bubinga Kit】

カースケの新たな愛器であるカノウプスのステイヴ・ブビンガ・キット。20″と22″、2つのバス・ドラムを所有しており、こちらは22″BDを基調としたもの。

▼インタビュー本編 & カースケの愛器はドラム・マガジンの誌面をチェック!

リズム&ドラム・マガジン2020年7月号

本編となるリズム&ドラム・マガジン20年7月号では、カースケがライヴ/レコーディングで愛用している7台のドラム・キット(+2台)と、16台のスネア・ドラムを10ページに渡って詳しく紹介! 初公開となる貴重な機材も多数掲載しています。また付録のダウンロード・カードには、単独で初表紙を飾った2012年7月号の付録CDに収録された、本人がドラム&ベースを演奏したリズム・トラックを再収録!! 永久保存版の1冊です!!!