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Report – 活動再開後初＆2年ぶりの全国ツアー、“We are The BONEZ Tour 2021”（ZAX［The BONEZ、Pay money To my Pain］）
- Photo：Yoshifumi Shimizu／Text：Rhythm & Drums Magazine
完全復活を遂げたThe BONEZ!!
2年越しの感情を昇華した熱狂のツアー初日
The BONEZが、活動再開後初の2年ぶりとなる全国ツアー、“We are The BONEZ Tour 2021”を開催。ここでは、その初日となる4月5日（月）、神奈川・KT Zepp Yokohamaの熱狂のライヴ・レポートをお届け！
SEが流れ出すと、待ちに待った会場の観客が立ち上がり、大きな拍手で迎える。垂れ幕が上がると、JESSE（g、vo）がドラム台からステージへと豪快に飛び降り、当日に配信されたばかりの新曲「We are The BONEZ」で清々しいスタートを切る。
この日のZAX（d）は、普段から愛用しているDWの1バス＋2タム＋2フロアのセットを使用しており、会場から突き抜けんばかりのハードで骨太なサウンドでそれを打ち鳴らしている姿は、まさに“野獣”のように圧倒的だった。しかし、そこにはグルーヴや正確性も伴っており、特に疾走感がありつつも芯のある鳴りのタム回しは圧巻。
観客はクラップ＆ジャンプで応戦し、始まったばかりとは思えないほどの盛り上がりぶり。「踊りたきゃ踊ってくれ！」というJESSEの言葉に続いて繰り広げられた「Revolution」でさらに熱気を高めていく。畳みかけるヴォーカルと絡む、疾走感のあるダンス・ビートは痛快さを極め、とりわけ驚異的なパワーが漲るフット・ワークは見逃せない。決して単にアッパーで一本調子ではなく、ビート全体が絶妙に調和するよう構築された足技のアプローチは秀逸だ。
MCに入るとJESSEが「おまえらの目の前に突っ立ってるのが、We are The BONEZ!!」と、完全復活を遂げたことを表明。メンバーそれぞれをあらためて紹介し、一人一人が“BONER”に向けて感謝の言葉を述べる。ZAXの番になると「ほんまに待っていてくれてありがとう」と涙ぐみながら話し、そこにJESSEが抱きしめに行く姿が感動的だった。「これからもマジで音楽やっていくんで」とイスから立ち、深くそして長く頭を下げるZAXに、観客も思わず涙しながら拍手で応える。
MC後は「Louder」で再開。さらに、ライヴ初となる新曲を立て続けに披露し、会場はさらにヒートアップ！ T$UYO$HI（b）の躍動感たっぷりのベース・ラインとグルーヴしながら、我を忘れたように演奏するZAXのドラミングには、息を呑むほど凄まじい気迫を感じさせられる。これまでに募り募らせた“早くファンの前に届けたい”というメンバーの欲望が伝わるかのよう、一音一音に前向きなエネルギーが込められていた。
ライヴは終盤に差しかかり、「音楽で気持ちを共有できるってことを証明したあまりの会場の熱量に思わず会場内で漏れてしまう声援に対して、JESSEが「漏れてしまうのは仕方ない。その漏れた声、漏れてしまいそうな声を塊にして、俺らが代わりに歌うから。Feel free and enjoy, please.」と話し、声は出せなくとも、思い思いのノリ方で自由に楽しむように伝える。そうした感極まる雰囲気の会場の中、「Until you wake up」がスタート。
これまでの思いをすべて乗せるかのごとく、激しくエモーショナルな演奏で、その感情をさらに煽り立てるように、打ち鳴らされるドラミングが痛快だ。その後も、EDMとの融合するポップで軽快な打ち込み曲「LIFE」で、ファンは大きく手を振り、身体を揺らし、目一杯楽しむ場面も。
ライヴは終盤に差しかかり、JESSEの「お前らが“針”になってつないでくれ」という言葉に続いて、「Thread & Needle」を披露。Koki（g）が奏でる耳残りの良いギター・リフに、拍車をかけるようなZAXの迫力満点なタム回しもインパクト抜群だった。その後も勢いを止めることなく、会場の盛り上がりは絶頂に。ライヴの高揚感をピークまでドライヴさせていく様は、バンドのボトムとしてのスケールの大きさを感じさせられた。
ライヴ終了後、メンバー4名は客席に向って肩を組み、深くお辞儀をして「ありがとうございました！」と挨拶。メンバーやファンが抱えていた2年分の感情がこの日に集められ、The BONEZによる演奏でそれを昇華してくれたような、爽快な雰囲気のライヴとなった。
◎ツアー情報
■“We are The BONEZ Tour 2021”
【出演日】
4月5日（月）神奈川・KT Zepp Yokohama
4月9日（金）宮城・SENDAI GIGS
4月14日（水）愛知・Zepp Nagoya
4月16日（金）大阪・Zepp Osaka Bayside
4月22日（木）福岡・Zepp Fukuoka
4月27日（火）東京・Zepp Haneda（TOKYO）
【チケット】
前売り￥6,500（ドリンク代別／電子チケットのみ）お土産付き
※公演詳細／チケット購入はコチラ
◎作品情報
「We are The BONEZ」
2021年4月5日（月）デジタルリリース
▶︎ https://linkco.re/mS0BAxxf
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