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06. 「君という花」 Drums:伊地知 潔

曲の中心となる“タテノリ”のビートで始まるドラム・イントロ。ここではスネアのバック・ビートを使わないのがポイントで、ある種“助走”的なリズム・アプローチと言えるだろう。タテノリ・ビートとロック・サウンドの調和も絶妙である。

07. 「グレゴリオ」 Drums:伊藤直樹

大ホールの中でドラムを叩いているような、エコーの効いたサウンドでフェード・インするドラム・イントロ。テンポに合わせたゆったりとしたフレージングで、ちょっと大袈裟な感じもするが、歌への受け渡し方で、すべて必然に感じさせるプレイと言える。

08. 「C」 Drums:柏倉隆史

toeでの特徴的なドラム・イントロのパターン。リムを叩くような音とのコンビネーションのアイディアは非常に斬新で、曲とも溶け合っている。曲の中では変幻自在、アドリブ的にプレイを変化させているところも多いが、このイントロは完全に構築型のアプローチと言える。

09. 「DESIRE-情熱-」 Drums:青山 純

誰もが知るヒット曲で、売れっ子スタジオ・ドラマーだった青山 純がみせるごくシンプルなフィル。曲の始まりとして必須と思わせるような説得力があるが、当時、音楽界を席巻した打ち込みドラムを逆手に取り、生ドラムで表現しているようにも感じるフレーズ。

10. 「1000 KNIVES」 Drums:高橋幸宏

テクノ・ブームの火つけ役、YMOの楽曲を彩る多くのリズムはプログラミングされたものだが、このメロタムによるイントロでのプレイは、高橋幸宏によってあえてダイナミクスをつけて演奏されている。“人間っぽさ”を絶妙に出す、そのさじ加減が素晴らしい。