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玉田豊夢がCANOPUS Yaiba 24 Kitで叩いた最新参加作品

  • Text:Rhythm & Drums Magazine/Yusuke Nagano

ドラム・マガジン2021年4月号のclose up!では、玉田豊夢をフィーチャーして、カノウプスのニュー・モデル=Yaiba 24 Kitの実力に迫っている。本企画のインタビューの中で、玉田は「これしか使ってないくらい、とにかく使い倒している」と語っているが、その言葉通り、Yaiba 24 Kitでレコーディング参加した作品が続々とリリースされている。ここではそれらをまとめて紹介していこう!

星野 源 「創造」

「創造」星野 源

まずは2月に配信がスタートした星野 源の「創造」。任天堂『スーパーマリオブラザーズ』35周年のテーマ・ソングで、mabanuaがCo-Arrangementとして参加し、プログラミングを担当。玉田は程良くミュートを効かせた低域が豊かで、アタック感と弾力に富んだサウンドで、躍動感に満ちた生命力溢れるビートをプレイ。タム類とスネアの音色の統一感も心地良く、太く音圧の効いた迫力のコンビネーション・フィルも印象的だ。ちなみにスネア・ドラムは80年代のYamahaレコーディングカスタムの6.5″モデルを使ったとのこと。

中島 愛 『Green Diary』

『Green Diary』中島 愛

2月にリリースされた女性シンガー、中島 愛の最新アルバム 『Green Diary』。玉田が参加するのは、Little Glee Monsterや欅坂46などに楽曲提供を行うユニット、Soulifeが作曲&編曲を手がけたM3の「メロンソーダ・フロート」。低域が豊かな温かみのあるナチュラルな音色が特徴で、中でも深みがあり、大きなスケール感を感じさせるバス・ドラムの存在感が抜群。タムも周りのサウンドと絶妙に溶け込みながら、鮮明な音の芯と共にしっかりと主張が伝わってくる。

aiko 『どうしたって伝えられないから』

『どうしたって伝えられないから』aiko

多彩なドラマー陣が参加したことでも話題を集めるaikoの約2年9ヵ月ぶりとなるニュー・アルバム『どうしたって伝えられないから』。玉田はトオミヨウ編曲による「磁石」と、島田昌典編曲の「No.7」の2曲でプレイ。MVが公開された「磁石」は、色彩感の豊かな締りのあるタムの音色が圧巻! 24″ならではの排気量を感じられるバス・ドラムの音色が印象的で、一番奥底のレンジから楽曲をプッシュ。裏側から楽曲をしっかりと支えている。乾いたスネアのサウンドとのコントラストも心地良い。

フジファブリック 『I Love You』

『I LOVE YOU』フジファブリック

最後はライヴ・サポートも務めるフジファブリックが3月10日にリリースした最新アルバム『I LOVE YOU』。こちらは参加曲が多いこともあり、より多彩なサウンド・アプローチが楽しめる作品と言えるだろう。玉田が参加するのは、ゲスト・ヴォーカルが参加した「赤い果実 feat.JUJU」、「たりないすくない feat.幾田りら」、「あなたの知らない僕がいる feat.秦基博」、さらに T Vアニメ『Dr.STONE』の主題歌に抜擢された「楽園」を含め、M1〜M7の7曲。中でも「あなたの知らない〜」は、明確なアタックと心地良い低域が共存するバス・ドラムのサウンド・メイクが見事。ザラザラしたスナッピーの効いたスネア・ドラムとの組み合わせから生まれるリズムが、楽曲に強烈なエネルギーを注入している。ナチュラルなサステインが気持ちいいタムの鳴りにも注目してみてほしい。

上記に挙げた作品以外にも、Yaiba 24 Kitでレコーディング参加した楽曲のリリースがこの先に予定されているという。