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ジョン・セオドアのシグネチャー・スネアがLUDWIGから登場 |博士 山本拓矢が試した【2025年7月号】のNEW PRODUCTS
- Photo:Takashi Yashima Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]

LUDWIG
Jon Theodore Signature Snare Drum

アメリカを代表するオルタナ・ロック・バンド=クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのボトムを10年以上に渡り支え続ける剛腕ドラマー、ジョン・セオドアのシグネチャー・スネアがラディックより発売された。シェルは本人が「セクシーかつアンティークで、堂々とした仕上げ」と語るブラッシュド・ニッケル仕上げの1mm厚ブラスに、打面にはレモのCSコーテッド、PURE SOUNDのSUPER30スナッピーを採用。通常のラディック・スネアのラインナップからは異彩を放った仕様となっている。2025年度中の限定生産とのことで、気になる人は早めにチェックを。

LB402BNJT ¥199,100
Review

コントロールが効いた1mm厚ブラス
柔らかさや軽さの中に音の広がりやパワーがある
シェルの仕上げや色味、バッヂのニュアンスから、ステンレスかと思いましたが、ニッケル・メッキのブラスです。ラディックのブラス・シェルは基本的に1.2mm厚ですが、このモデルは1mmということで、やや薄めのシェルが用いられています。10ラグの剛性もあってか、チューニング・レンジは十分に確保されていながら、打感には柔らかさや軽さ、音には広がりが感じられ、パワー感も自然です。
1mm厚のブラスは、その倍音の豊富さに比例して、もう少し暴れやすいイメージが強かったのですが、メッキやガスケットによるコントロールが効いていて、独自のバランスがあります。30本のピュア・サウンド製スナッピーが採用されていることからも、1970年代の402に42本スナッピーを取りつけるという“あのスペック”に求める何かが垣間見えます。

GEAR SPEC
LB402BNJT ¥199,100
【シェル】シームレス・ブラス(1.0 mm厚)
【サイズ】14″×6.5″
【フープ】プレス・フープ(10テンション/スティール/トリプル・フランジ)
【ヘッド】レモ・CSコーテッド
【スナッピー】30本線(PURE SOUND SUPER 30)
【フィニッシュ】ブラッシュド・ニッケル
お問い合わせ:野中貿易株式会社(☎045-211-2022)