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フー・ファイターズのドラマーとしてその名を轟かせたテイラー・ホーキンスが3月25日にこの世を去った。享年50歳。フー・ファイターズのSNSにて発表された。
SNSでは下記のようにメッセージが発表されている。
The Foo Fightersファミリーは愛するテイラー・ホーキンスの悲劇的で早すぎる死に打ちひしがれている。彼の音楽的なスピリットと周りに伝染するような笑い方は、俺達の中で永遠に生き続けるだろう。彼の家族に心からお悔やみ申し上げるとともに、この想像できないほど困難な状況にいる彼らのプライバシーを最大限に尊重するようお願いしたい。
テイラー・ホーキンスは1972年生まれ。アラニス・モリセットのツアー・サポートとして注目を集め、1997年にデイヴ ・グロールが立ち上げたフー・ファイターズに二代目ドラマーとして参加。以降、不動のドラマーとして、バンドを鼓舞し続けてきた。
ソロ活動にも精力的で、2006年にはテイラー・ホーキンス&コートテイル・ライダーズとしてもデビュー。ヴォーカルも担当し、3枚のアルバムを発表。2016年にはソロ名義でEP「KOTA」をリリース。近年もマット・キャメロンとのユニット、ナイトタイム・ブギー・アソシエーションを始動させるなど、フー・ファイターズと並行して、そのマルチな才能を発揮していた。
本誌が最後に取材したのは、2020年12月。フー・ファイターズ10枚目のオリジナル・アルバム『メディスン・アット・ミッドナイト』のリリース・タイミングにおける電話インタビューだった。コロナ禍における取材だったが、来日についても意欲的で、「状況が落ち着いて、また日本のファンと直接会えるようになるのを楽しみにしているよ」と語ってくれていた。また、2017年にサマーソニックで来日した際には、対面インタビューも実現。フレンドリーな人柄で、決まっていた時間をオーバーして、ドラムについて熱く語っていた姿も印象的。現在50歳と、まさにこれから円熟を増していくタイミングでのあまりに早すぎる死に衝撃が大きい。
心よりご冥福をお祈りいたします。