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    世界に1台の自分専用イヤモニ “カスタムIEM”を作ってみよう feat.カナルワークス×あらきゆうこ

    • Contents:Rhythm & Drums Magazine Photo:Takashi Yashima

    カナルワークスのイヤモニ製作を
    あらきゆうこが体験!

    同期を取り入れた楽曲の演奏や個人練習はもちろん、レコーディングやライヴ現場などさまざまな場面でミュージシャンのプレイを支えるイヤーモニター。ここでは、ドラマーにとってのイヤモニ事情をとことん掘り下げたドラマガ本誌2018年2月号から、カナルワークス が提供する世界に1つしかない自分専用のイヤモニ“カスタムIEM(In-Ear-Monitor)”の製作レポートをWeb公開! 耳型採取〜完成品の試奏まで、あらきゆうこにまるっと体験していただいた。

    あらきゆうこ

    Profile●多数のアーティスト達のレコーディングセッションやライヴに参加しているドラマー。MI-GU名義でオリジナル・アルバム3枚、ベスト・アルバム1枚をリリース。2014年に地元・鳥取県境港市のフィッシュ大使に就任。音楽を通し、山陰地方をつなぐ活動にも尽力。2018年よりあらきゆうこ(vo、d)、カナミネケイタロウ(b、vo)、近藤康平(絵描き)によるユニット「calyboo(カリブー)」としても活動を展開。昭和音楽大学ジャズ・ポピュラー音楽科にて非常勤講師もつとめ、後進の育成にもあたっている。

    Official Website■https://www.office-augusta.com/araki/

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    はじめに〜カスタムIEMのススメ
    簡単! カスタムIEM機構解説
    カスタムIEM初心者へのQ&A
    カスタムIEM 製作レポート
    1)耳型採取編〜デザイン決め
    2)完成! 〜試聴/試奏

    ■Canal Works(カナルワークス)とは?
    2010年に創業した日本発のカスタムIEM専門のメーカー。国内メーカーならではの迅速かつきめ細やかな対応で、耳型採取〜カスタマイズの仕様決定〜引き渡し〜修理&サポートまで行っている。

    ☎︎ 04-2941-4852
    HP■http://www.canalworks.jp/

    はじめに〜カスタムIEMのススメ

    自分の耳とぴったり合う、言ってみれば“自分の分身”みたいなもの
    音楽に没頭できる、最高の演奏につながる最高の環境を提供できれば

    カナルワークス代表取締役 林 一博

    弊社のお客様は、あらきゆうこさんのようなプロ・ミュージシャンの方もいらっしゃいますが、一般の、音楽が好きな方はもちろん、アマチュアのプレイヤーさんもオーダーされます。

    音楽を楽しみたい、より良いパフォーマンスをしたい……カスタムIEMを使う用途は人それぞれに違いますし、金額はそれなりにかかりますけど、耳型を採取して自分の耳とぴったり合うものを作るわけですから、言ってみれば“自分の分身”みたいなものです。

    デザインも選べますし、音色(音質)も何種類かありますので、試聴して気に入ったものを選んでいただいて、みなさんに喜んでいただける、音楽に没頭できるための、最高の演奏につながる最高の環境を私達がご提供できればと思っております。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

    簡単! カスタムIEM機構解説

    ここでは、オーダーする際に名称がわからなくならないように、カスタムIEM各部の名称、機構を“ざっくり”と解説していく。ドラマーだったらこれだけ知っていれば十分!

    シェル

    イヤモニの心臓部であるドライバーやネットワークを収める重要なパーツ。 補聴器などで使われるアクリルレジンがメインだが、シリコン素材やチタンなどの特殊素材を使ったものもある。形状や硬度の違いにより音にも影響を与えるパーツ。

    コネクタ

    IEMとケーブルを接続する重要なパーツ。2ピン・タイプとMMCXタイプが多くを占めている。前者は外れにくく、後者は接続部が回転するので、動きに対してIEM本体が影響を受けることが少ない。メーカーによっては複数のドライバー・ユニットにパラレルで信号を送れるものもある。

    フェイスプレート

    カスタムIEMの中で個性を出せるビジュアル面での要素が強いパーツ。カラーや素材などを好みのデザインでデコレーションするアーティストも多い。

    ケーブル

    音を伝える重要なパーツであるケーブルはカスタムIEMにおいて購入後も音質や使い勝手に手を加えられるアイテムでもある。OFC(無酸素)のヨリ線がメインだが、より高純度なものや、音質に個性を持たせたものなどサードパーティから多種リリースされている。

    カスタムIEM初心者へのQ&A

    続いて、まだカスタムIEMをオーダーしたことがない、初心者のための質問コーナーをお届けしよう。よくある疑問を中心にまとめてみた。

    Q:どのモデルを選んでいいかわからない! 試聴したい!

    A:販売店で試聴するか取り寄せ可能!

    安くても約5万以上するカスタムIEM。いろいろなモデルを試して購入を決めたいのは当然の心理。まずはデモ機を試聴することをお勧めする。メーカーに問い合わせてデモ機を発送してもらうことも取扱店で試聴することも可能だ。まずは聴いてみよう!

    Q:耳型採取はどうすればいいの?

    A:提携店または近隣の補聴器専門店などで!

    カスタムIEMを製作するために耳型採取は必須。これは通常、補聴器専門店で行うもので、カナルワークスの場合は提携店もあるのでHPでチェックしてみよう。近くに提携の補聴器専門店がない場合は、メーカーに相談してみると良いだろう。

    Q:耳型採取に当たって耳掃除をした方が良い?

    A:優しく掃除する程度でOK!

    基本的に耳掃除はする必要がないとされているが、耳型採取前にする場合は、外耳に傷がつき出血や赤みで採取不能となることを防ぐため、耳かき棒など硬いものは使用せず、綿棒で優しく掃除する程度に。耳掃除は型を採る当日、前日は行わないようにしよう。

    Q:完成までにどのくらいの期間がかかるの?

    A:通常は約3週間〜1ヵ月程度!

    これはメーカーによってさまざまだが、カナルワークスの場合は、耳型を取ってから、だいたい3週間〜1ヵ月程度で完成した製品が郵送されてくる。実際に装着してみて違和感などがあれば、微調整などアフターケアも行ってくれるそうだ。

    Q:使っていくと“イヤモニが育つ”って本当?

    A:音、装着感、共に育ちます!

    いわゆる“エイジング”という現象で、簡単に言うとイヤフォンの中に搭載されているドライバーなどが、音を鳴らすことによって“慣れていく”というもの。よく聴く音楽ジャンルにマッチする鳴りになっていくという、何ともうれしい話で、いっそう愛着感が増すのでは。

    完成後のカスタムIEMがネットで見られる!
    カナルワークス・カスタマイズシミュレーション


    豊富なシェル、フェイスプレート、カラー・バリエーションを誇り、細かな部分までデザインを指定できるカナルワークス。しかし、“どんなふうに仕上がるのかイメージできない……”という人もいるはず。そこでお勧めなのが“カスタマイズシミュレーション”! WEB上で完成後のシミュレーションをすることができ、何パターンも試すことが可能だ。 

    カスタマイズシミュレーションはこちら⇨https://www.canalworks.jp/simulation/

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