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世界に1台の自分専用イヤモニ “カスタムIEM”を作ってみよう feat.カナルワークス×あらきゆうこ

  • Contents:Rhythm & Drums Magazine Photo:Takashi Yashima

カスタムIEM 製作レポート

1)耳型採取編〜デザイン決め

ここからいよいよ、カスタムIEMの製作工程へ! レポートの前半は耳型採取からシェルやフェイスプレート、カラーなどのデザイン決め! なお、今回のモデルのチョイスは、ドラマーお勧めの“CW-L33Dr”をあらかじめ選択した。

耳型採取した場所はココ!

リオネットセンター城南大井町店

営業時間:10 時〜18 時
※日曜、祝日、年末年始を除く
住所:〒140-0011 東京都品川区東大井5-11-4
TEL:03-3458-3311 
E-mail:ooimachi@rionet.co.jp
認定補聴器専門店 登録第7-1005 号 
医療用具専業修理業 許可番号13BS006444

▲あらきの耳型を採取したのはカナルワークスと提携しているリオネットセンター城南大井町店。東京都の補聴器専門店だ。

耳穴確認〜耳型採取

  • まずは耳穴に異常がないか、耳垢が極端に溜まっていないかなどを確認していく。

デザイン決め

▲耳型採取後は、カスタムIEMのデザイン決めへ。耳型採取前に決めることも、もちろんできるのだが、今回はカナルワークス代表取締役の林氏が立ち会いのため、サンプルなども見せてもらいながら決めていった。写真は、あらき、真剣に&楽しく悩むの図。

Araki’s Comment
〜耳型採取を体験してみて

あらき:楽しかった! 型取り材料の粘土が耳に入っているときは不思議な感覚というか、ちょっと口を動かしただけでも、眉毛を上げただけでも、耳の中が動いてる!って感じるんですよ。デザインも実はWebのシミュレーションをずーっとやっていて(笑)、これがまた楽しいんですよね。ちなみに補聴器専門店のある大井町は、私が好きそうな飲み屋がいっぱいある夢のようなところでした(笑)。

編集部コメント
今回編集部も耳型採取を初めて体験させてもらったので、あらきとは別の視点でコメントを。恥ずかしながら筆者は耳垢が溜まりやすい?体質のようで、少し除去してもらったのだが、自分ではできない部分も多々あり、確実な耳型採取と使用の安全面(カスタムIEMは鼓膜に近い)を考えると一応耳鼻科へ、ということであった。……決して耳掃除してなかったわけじゃないんですよ……?

2)完成! 〜試聴/試奏

最後は、完成したカスタムIEMをスタジオに持って行って、実際にクリックを聴きながら、オケを聴きながら叩いてみてのレポート! 装着感は、音は、そしてプレイしてみてどうだったのか!?

カスタムIEM完成!!!

カナルワークス・あらきゆうこモデルがついに完成! 3ウェイ/5ドライバーが採用されたCW-L33Drで、まるでジュエリーのようなルックスが目を惹く。あらきが取り入れたかった心の落ち着く色=青(マリンブルー)がふんだんに取り入れられており、ちょうどマニキュアの色ともマッチする。右がBlue Snowグリッター、左がラインストーンという異なるデザインなのも良い!

カナルワークス あらきゆうこモデル(CW-L33Dr)
Price & Specification

モデル:CW-L33Dr ¥135,000
耳型採取:リオネットセンター城南大井町店 ¥5,000
シェルカラー:マリンブルー
ノッチ:有 ¥1,000
左右同一フェイスプレートカラー:マリンブルー
右グリッター:Blue Snow ¥10,000
右エンブレム:canal worksシルバー
左エンブレム:なし
左ラインストーン:クリア大小コンビ ¥10,000
ソフトケース:ブラック
レーザー刻印文字:MI-GU
付属品:付属標準127㎝クリアケーブル
付属品:付属ペリカンハードケース ¥1,000
付属品:クリップ ¥1,000
その他:スウェットガードPro ¥3,000
※クリア大小コンビのラインストーンは標準オプションではなく、応相談となります。

合計金額:¥141,000+¥14,100(消費税)=¥155,100

試聴/試奏レポート

耳の負担も軽減できるのはもちろん
素直に“良い音作り”ができると思う

あらき:すごくいい! 耐久性の強いケーブルも組紐みたいになっていてカワイイし、装着も思っていたより圧迫感がないし、慣れればパッとできると思う! 演奏中も全然ズレないし、普段感じていたイヤフォン特有の閉塞感もなくて、すごく楽しい! 普段から返しの音は、人からびっくりされるくらいにかなり小さいんですけど、これならもっと小さくできると思います。耳の負担も軽減できるのはもちろん、素直に“良い音作り”ができると思いました。

そもそも私は、カスタムIEMを誰よりも早く作ってもおかしくないジャンルをやっているのに、持っていなくて(笑)。(イヤフォンを)すぐ外したいというのと、(耳が)完全に密閉されるのが怖かったんですよね。そのぶんモニターへの注文も多くなるけど、ちゃんと(モニター環境を)作りきれない自分がいて、生音が多少聴こえる方が良いと思ってやっていたんです。でも最近、私の中で密閉してクリックの音を下げたいとか優先順位も変わってきたり、やっとイヤモニを使いこなす実力も追いついてきたのかなと思ったりして(笑)、……本当にちょうど良い時期だったのかもしれません。

編集部コメント
まず装着に関しては、人によっては違和感を感じる人もいるかもしれない……が、これは慣れで確実に解決できると思う。初めてカスタムIEMでモニターすると、音の明瞭さに感動するのでは。音数が多い/音圧があるバンド、広い会場、安定したモニターを求めるドラマーには素晴らしく良いはずだ。ただし、カスタムIEMは鼓膜に近いので、音量コントロールだけは要注意。間違って爆音で流れてしまうと、深刻な耳へのダメージとなりかねない。クリックを使った練習、大音量のバンドで耳の負担を減らしたい人は、一度試してみてほしい! そして自分がイヤモニをどう使いたいかイメージしてほしい!

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