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    クリス・デイヴのドラム哲学とは?|来日を前に掘り下げる独自のスタイルと練習への情熱【アーカイブ】

    • Photo:Tetsuro Sato

    いよいよ目前に迫ってきた、変革のグルーヴ・メイカー=クリス・デイヴの来日。11月17日(火)横浜、19日(木)東京、20日(金)大阪のビルボードライブに登場し、モノネオン、ジャスタス・ウェストとのスペシャル・トリオでステージに立つ。本日11月8日はそんなクリスの誕生日。それも記念して、ドラマガ2012年12月号に掲載したインタビューを抜粋してアーカイヴ公開。独創的なセッティングの発想や、唯一無二のプレイ・スタイルを培ってきた背景、さらに若き日の練習エピソードまで、クリスのドラミングの原点に迫る内容となっている。

    ↓クリス・デイヴの来日に関する記事はこちら↓

    プレイするたびに変わるセット
    楽器選びは完全にフィール

    ●2010年にクリス・デイヴ・トリオで来日したときから、セッティングがかなり変わりましたね。
    クリス
    :実はセットはプレイするたびに変わるんだ。今回はスネアを3台使ったけど、ディアンジェロのときは6台だったし、マックスウェルでは5台だったかな。今回は会場が提供してくれたドラムで僕が気に入ったものを並べただけ。「あっ、これイイじゃん!」って感じで選んで、「これだけあればOKだよ」って(笑)。「こっちの方が音がいいんじゃない?」って言われても、「いや、こっちのフィールの方が好きだから」って言って選ぶんだ。つまり、完全にフィールで選んでいるってことだね。見た目はまったく気にしないし、そんなことはどうでもいいんだ。心配することは、気に入ったドラムやシンバルをうまい具合にセッティングする方法さ。ハイハットの位置を例に挙げると、僕は右利きだから「左手側に置くよりもこっちの方が叩きやすい」って観点で置く場所を決めている。

    ●短い音のドラムやシンバルを多く組み込んでいるようですが、セッティングする上で音の長さの組み合わせなどは意識しています?
    クリス
    :今回使える楽器がたまたま短い音のものが多かったってだけ。僕のセットは毎回変わるから(笑)。

    ●変わらないのは椅子の高さくらいでしょうか?
    クリス
    :うん、バーにあるカウンターの椅子に座っているみたいだろう(笑)? あの高さがいいんだよ。(高くセットする理由は)僕の背が低いってこともあるけど、ドラムを見下ろすのがとにかく好きなんだ。自分が叩いている動きをつぶさに見ていたいんだよ。自分の目の届かないところにシンバルやドラムを置いて叩くなんて絶対にしない。全部を近くに置いて、高い位置に座って、手の動きが全部見えるようにしておきたいんだ。でも椅子が高い方が演奏しやすいのは本当だよ。重力が使えたり、いろんなメリットがあるからね!

    ドラムは大変な楽器だよ 、ホント
    一生懸命練習しないとダメなのさ

    ●あなたと同郷のケンドリック・スコットに取材した際、「クリスは伝統的なスタイルでもプレイできるのに、その上で自分のスタイルを確立しているのがすごい」と話していたのですが、何にインスピレーションを受けて、自己流のスタイルを培ってきたのでしょうか?
    クリス
    :生活だし、生きていることだよ。人生そのものがインスピレーションさ。ずっとプレイしているうちに、新しいものを取り入れるのが怖くなくなるときがくる。そしてミスが何か素晴らしいものを生み出すことに気づくんだ。そうやって進むんだよ。そもそも僕がドラムを叩き始めたのだって、新しいものを吸収したいという気持ちからだったもの。最初はできないプレイでも、「どうやってやるといいんだろう?」とか、「どんな音を出しているんだろう?」、「どんなシンバルを使っているんだろう?」って、いろんなドラマーのプレイを見て、聴いて、考えながら覚えてきたわけだ。そして今は、自分が学んだ先輩ドラマーがそうだったように、若いドラマーに同じように学んでもらえる環境を作る役目を僕達も担っていると思うんだ。

    ●自分のスタイルを探していた若い頃は、やはりたくさん練習をしていたんですか?
    クリス
    :うん、やったねぇ(笑)。おかげで楽しいパーティーにはほとんど出席できなかったもんなぁ。最近、ケンドリックやエリック(ハーランド)とよくそんな話をしているよ。金曜日の夜、友達はみんなコンサートやパーティーで楽しんでいるのに、僕達は「今週末はこのパラディドルを練習しなきゃ」とか、「このソロの採譜しなきゃ」とか言って、ため息ついていたもん(笑)。たぶん、無意識にお楽しみを諦めてまで真剣にやっていることだから、絶対うまくなるって信じていたんだと思う。でもね、ドラムは大変な楽器だよ。ホント、一生懸命練習しないとダメなのさ。僕も毎日しっかり練習しているもの。

    ●そういう積み重ねがあって、あなたならではのスタイルが確立されていったんでしょうね。
    クリス
    :自分のスタイルが何かっていうのは、未だにわからないよ。自分は自分だということはわかっているけど、「自分のスタイル」と言われたら、それが何を示しているのか、自分ではまったくわからないんだ。たくさん影響を受けているから、僕のスタイルは影響を与えてくれた人達全部をまとめたものだと思う。

    Chris Dave, MonoNeon and Justus West
    ◉ビルボードライブ横浜
    2026年11月17日(火)
    1stステージ 開場16:30/開演17:30
    2ndステージ 開場19:30/開演20:30

    ◉ビルボードライブ東京
    2026年11月19日(木)
    1stステージ 開場16:30/開演17:30
    2ndステージ 開場19:30/開演20:30

    ◉ビルボードライブ大阪
    2026年11月20日(金)
    1stステージ 開場16:30/開演17:30
    2ndステージ 開場19:30/開演20:30

    https://www.billboard-live.com/