SPECIAL

UP

close up! – Roland V-Drums Acoustic Design

  • Text:Isao Nishimoto Photo:Taichi Nishimaki Video:Shigeki Azuma(A-Frank.llc)

Part.2 最新技術を注入したV-Drums Acoustic Designを徹底検証!

アコースティック・ドラムのルックスと演奏性を兼ね備えたV-Drums Acoustic Designシリーズ。それを具現化しているのが、新たに開発された音源モジュール、パッド、ハードウェア類である。ここではその1つ1つを詳しく解説していこう。

Drum Sound Module TD-27/Open Price

  • Sound Module TD-27(Front)

▲Specは画像をクリック

プリセットが一新されたVADシリーズの心臓部

VAD506/VAD503の心臓部となるのが、音源モジュールTD-27。55のプリセット・キットはすべて新規に作成され、TD-50に迫るエディット機能とこれまで以上に洗練された操作体系によって、きめ細かい音作りを快適に行える。

PD-140DS/CY-18DRを接続可能なデジタル・トリガー入力は、TD-50と同じく3系統を装備。さらに2系統のDIRECTOUTを備えている他、USBオーディオ入出力も28OUT/4INと充実しており、本格的なライヴ/レコーディングで活躍するだろう。

練習サポート・ツールとして人気の高い3つのメニューで構成されたコーチ・モードや、Bluetooth機能の搭載といった利便性のフォローも抜かりない。

Kick Drum Pad KD-200-MS/Open Price

  • Kick Drum Pad KD-200-MS(Front)

▲Specは画像をクリック

ドラマーに心地良い演奏感を与えるキック・ドラム・パッド

KD-200-MSは、20″×16″のウッド・シェルを有するVAD5シリーズのバス・ドラム用パッド。アコースティックのバス・ドラムとほぼ同じ作りで、打面には2016年に発売されたキック・ドラム・コンバーター、KD-A22と同様のトリガー機構が仕込まれている。

この機構を用いた22″×14″と18″×12″のバス・ドラムがすでに発売されているが、KD-200-MSではシェルとフープはステージ映え抜群のミッドナイト・スパークル仕上げとなっている。ビーターが打面をヒットしたときにシェル内の空気が押されることで自然なリバウンドが得られ、より心地良い演奏感をドラマーに与えてくれる。

Floor Tom Pad PDA140F-MS/Open Price

Tom Pad PDA120-MS/Open Price

Tom Pad PDA100-MS/Open Price

  • Floor Tom Pad PDA140F-MS

▲Specは画像をクリック

新開発のセンサーを搭載したタム&フロア・タム・パッド

VAD5シリーズに組み込まれるタムとフロア・タムは、すべてウッド・シェルのダブル・ヘッド仕様。PDA120-MS(12″×8″/タム用)とPDA140F-MS(14″×14″/フロア・タム用)は新開発の3点センサー機構を採用し、従来の電子ドラムで見られた、打面の中心部を叩いたときに音量が不自然に大きくなってしまう現象を改善。

PDA100-MS(10″×7″/タム用)もセンサーの設計を新しくすることで、より自然なレスポンスを得ている。両面共にメッシュ・ヘッドを備え、さらにPDA100-MS、PDA120-MSの打面はローランド独自のダブル・メッシュ・ヘッド、PDA140F-MSの打面は3プライ仕様。

タムのブラケットはシェルに直づけされ、L字型ロッドを差し込むスタイルだ。シェルの外面はKD-200-MSと同じくミッドナイト・スパークル仕上げ。

V-Cymbal Crash CY-14C-T/Open Price

V-Cymbal Ride CY-16R-T/Open Price

  • V-Cymbal Crash CY-14C-T(Front)

▲Specは画像をクリック

薄い造りが違いを生み出すシンバル・パッド

V-Drums Acoustic Designシリーズに合わせて登場した2つのシンバル・パッドは、厚さがこれまでより40%薄くなっているのが最大の特徴。同じサイズの従来モデルと見比べるだけでもその薄さは見てとれるが、実際に叩いてみるとその違いは歴然としている。

14″のCY-14C-Tは、ボウとエッジを叩き分けられるデュアル・トリガーに対応し、VAD506/VAD503にクラッシュとして組み込まれる。

16″のCY-16R-Tは、VAD506の2枚目のクラッシュとして組み込まれる他、3ウェイ・トリガーに対応した音源モジュールと組み合わせればボウ/ベル/エッジの叩き分けが可能で、ライド・シンバルとして使うこともできる。

Combination Cymbal/Tom Stand DCS-10/Open Price

Cymbal Boom Stand DBS-10/Open Price

All-Purpose Clamp APC-10/Open Price

  • Combination Cymbal/Tom Stand DCS-10

▲Specは画像をクリック

DBS-10はシンバル・パッドCYシリーズ用のブーム・スタンド。脚部はダブル・レッグ仕様で、CY-18DRのような大型のシンバル・パッドも安定してセッティング可能。角度調整部分はギア式を採用している。

DCS-10はタム用のマウントを追加したコンビネーション・スタンドで、ボール・クランプの採用によりタムの角度調整をスムーズに行える。

APC-10はハイハット・スタンドやシンバル・スタンドに音源モジュールを取りつけるマルチ・クランプ。長さを伸縮式スライダーで調節することで、音源モジュールの位置を変えられるのもうれしいポイントだ。

Kick Drum Pad KD-180L-BK/Open Price

Tom Pad PDA100L-BK/Open Price

Tom Pad PDA120L-BK/Open Price

Snare Pad PDA120LS-BK/Open Price

  • Kick Drum Pad KD-180L-BK

▲Specは画像をクリック

VAD306に組み込まれる薄型のパッドは、ブラック仕上げのウッド・シェルを採用。PDA100L-BKは10″×4″、PDA120L-BKは12″×4″のタム用パッド。浅胴シングル・ヘッド・タムのような見た目で、セッティングの自由度は高い。シェルの内側もすっきりとデザインされ、セット正面からの見映えも良さそうだ。ブラケットはPDA120-MS/PDA100-MSと同じく、L字型ロッドを差し込むスタイル。

PDA120LS-BKは12″×4″のスネア用パッドで、セッティングには一般のスネア・スタンドを用いる。タム、スネアともにヘッド/リムのデュアル・トリガーに対応し、打面のメッシュ・ヘッドは2プライ仕様だ。

バス・ドラムKD-180L-BKも18″×7″という浅胴スタイルで、コンパクトながらアコースティックに近い演奏フィーリングを実現している。

◎製品に関する問い合わせ
ローランドお客様相談センター 050-3101-2555 まで
製品に関する詳細は Roland HP へアクセス