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    Product Report – MEINL Stick & Brush

    • 撮影:八島 崇 撮影協力 :G-ROKS 下高井戸スタジオ

    Contents

    Check on MEINL Stick & Brush~マイネル・スティックブラシのここに注目!~
    Interview~マイネルがスティックで追求するもの~
    Product Review~スティック13ペア、ブラシ&ロッズ6種を一挙試奏!~

    Interview
    ~マイネルがスティックで追求するもの~

    スティック事業の核心を探るべく、ドイツ本社の開発部門スタッフへのインタビューを敢行。“ドラマー目線に立つ”というコンセプトを掲げる同社では、どのような取り組みを行っているのか、開発で重視しているポイントと共に話をうかがった。

     

    |回答|
    クリス・スターリング (マイネル・ブランドマーケティング・スペシャリスト/アーティスト・リレーション)
    フロリアン・グラフ( マイネル・開発研究部門)

    スティックが引き出すサウンドの違いは
    シンバルを叩いたときにとてもよくわかる

    ●シンバルやパーカッションなど、多岐に渡る製品ラインナップを展開するマイネル社ですが、スティック事業への参入にはどのような経緯があったのですか?

    ○マイネル・パーカッションでは、もともと1980 年に最初の“パーカッション・スティック”を発売していて、大成功を収めた経験がありました。ドラム・スティックを製造するという最初のアイディアも80年代半ばに遡るのですが、ようやく一歩を踏み出すことができたのは、2018年のことでした。その年に、ヨーロッパの一部地域で別のドラム・スティック・ブランドの独占販売代理店であることをやめ、自分達のドラム・スティックを追求していくことにしたのです。

    ▲ドイツに所在するマイネルの本社工場。

    ●スティックやブラシの製品を作っていく上では、“ドラマー目線に立つ”ということを重要視されているそうですね。具体的にこだわっているポイントは?

    ○品質です。スタート当初から、私達はクオリティと耐久性を備えたスティックを作るため、開発と品質管理にかなりの時間と労力を費やしました。また、ドラマーやパーカッショニストに向けたラインナップの明確化も重視し、取り扱う製品の種類を絞って開発を進めてきました。

    ●シンバルも手がけるマイネルならではの、サウンドのこだわりがあれば教えてください。

    ○スティックの引き出すサウンドは、数あるドラム製品の中でも、シンバルを叩いたときにその違いがとてもよくわかるものです。私達が新しいモデルを手がけるときにはまず、スティックの形状……特に、チップが良い音を出しているかどうかをチェックします。シンバルやドラムで最高の音を出すためにもう1つ重要なのが、スティックのペアリングの段階で行われる、トリプル・フリケンシー・ピッチングというシステムを利用した“ピッチ・マッチング”です。

    木材もまた、シンバルやドラム・ヘッドに当たったときの音色を左右する重要な要素の1つです。例えば、ハード・メイプルで作られたスティックは、アメリカン・ヒッコリーのスティックに比べて、より温かみのあるシンバル・サウンドを実現しています。多くのドラマーがそのサウンドを求めていたことがきっかけの1つとなり、マイネル・スティックでは2020年、新しくハード・メイプルを採用したBig Appleシリーズをラインナップに追加しました。

    ●品質へのこだわりと、ドラマーの需要に応える姿勢がわかりました。最後に、メーカーとしての今後のビジョンを教えてください。

    ○マイネル・スティック製品の素晴らしい品質を維持していくことです。より多くのドラマーやパーカッショニストに接触してブランドを確立することは、もちろん私達が常に取り組んでいる目標でもあります。マイネル・ブランドはまだ若く、まだどこでも知られているわけではありません。数年後には、ドラマー/パーカッション界のプレイヤーの要望に応えられるパーフェクトなラインナップを揃えたいと思っています。

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