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close up! アコースティックを知り尽くした老舗ブランド渾身の“電子ドラム” Pearl e/MERGE

  • Text:Yusuke Nagano Photo:Takashi Yashima(Except *)

#2 Features ~e/MERGEを形成する3大要素~

KORGのWAVEDRUMの技術を取り入れたテクノロジー、こだわり抜いた音色を内蔵した音源モジュール、リアルな打感を追求したパッド構造……ここではe/MERGEに搭載された3つの象徴的な機能にフォーカスし、詳細に解説していこう。

01_Trigger
WAVE TRIGGER TECHNOLOGY

微妙なタッチ変化と高速レスポンスを実現

スネアとタムのパッドに採用されているWAVE TRIGGER TECHNOLOGY は、KORG のWAVEDRUM システムを応用したものです。WAVEDRUM は1994年に初代が発売されて以来、現在でも打楽器好きの間で語り継がれる伝説の電子パーカッションと言われています。

e/MERGE では、そこで培われた、打点やタッチ、スティック形状の違いなどを感知する技術をさらに進化。アコースティック・ドラムと同じように、奏者ごとの微妙なニュアンス変化を可能にしました。

KORGが2009年に発表した2代目WAVEDRUM

また、叩いてから発音までの遅れ(レイテンシー)の少なさも特筆すべき点。WAVE TRIGGER TECHNOLOGY は、デジタル・オーディオの信号伝達と同等のスピードを生み出し、体感上はレイテンシーをまったく意識させない高速レスポンスを実現しています。

横から見た様子。このカバーの真下にもセンサーが内蔵されている。
フープを外し、ヘッドを開いた様子。数種類のパッド素材やリム部分の構造が確認できる。

さらに演奏者がリアル・タイムに生み出す“ 生音” を、予め録音された高解像度音源に融合させているため、まるでアコースティック・ドラムを演奏しているようなダイナミクス表現を可能にし、レンジの広さも極めて高いレベルまで引き上げられました。

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音源モジュール“EM-MDL1”