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    世界最高水準の防音を誇るMUSICÁ SAKURADAI(ムジカサクラダイ)

    • Photo:Takashi Yashima
    • Interview & Text:Shinichi Takeuchi

    MUSICÁ SAKURADAIの防音/防振性能をチェック!〜階下編〜

    隣室も階下もまったくドラムの音は聴こえない

    さて、最も重要なポイントと言える、実際の防音性はどうなのだろうか。真夜中にドラムを叩いても本当に問題ないのだろうか。ここで2階にあるD-80タイプの201号室にドラムをセットし、デシベル計を使って測量実験を行ってみた。百聞は一見にしかずなので、ぜひとも動画を確認してほしいが、結論から言えば、ドラムを演奏している隣室でも、階下の部屋でもまったくドラムの音は聴こえなかった。試しに壁に耳を押し当ててみたが、やっぱり聴こえない。101号室は道路に面しているので、表に出て聴いてみたが、窓から若干音が漏れてきた。だがそれも窓に近寄って聴いてみると、演奏していることがわかるレベル。特に意識せずに部屋の前を通り過ぎれば、おそらく気がつくことはないだろう。

    D-100タイプの部屋②(防音ルーム)

    そしてドラムを住宅で演奏する場合、音量だけでなく、バス・ドラムを踏み込むときに生まれる振動も問題となるが、階下で確認したところ、そちらもまったく気にならなかった。「コンクリートの床の間に隙間をつくり、そこにゴムを入れることで部屋が浮いているような構造になっているんです。それで振動が遮断されるんです」と佐野氏。防振対策もしっかりと施されているというわけだ。

    D-80タイプの部屋(防音ルーム)


    Interview

    オーナーで建築家でもある佐野 勤氏。自身もドラムを嗜み、検証用として部屋に置かれたグレッチ のキットも氏の所有物。

    “世界最高水準”の防音を体験してみてほしい

    最後にあらためてMUSICÁ SAKURADAIのオーナーであり、設計者の佐野氏とデザイナーの池上氏に話を聞いた。

    佐野 自分の家で、自分の楽器を使って練習したい……ドラマーだったら誰もがそんなふうに思っていると思うんですが、それを実現させたいというのがそもそもの始まりなんです。ドラムを叩けるマンションなんてまずないですよね。そういう物件があったらいいだろうな、借りたい人もいるんじゃないかと、10年くらい前から構想は練っていましたね。

    池上 デザイン的には、コンクリートの塊のような建物なんですが、それが音を防音してくれる隠れ家のようなイメージそのままを現していると思っています。本物志向を感じてほしくて、装飾もほとんどなく、ありのままでシンプルに仕上げています。

    佐野 “Let It Go”なんですよ(笑)。例えば部屋の壁の木材は、本当は下地に使う材料なんです。通常はこれにペンキを塗ったりするんですが、素地感を出したくて、あえてそのまま使っています。コンクリートも同様ですね。本来は打ちっ放しの上にタイルを貼ったりするんです。

    池上 隠れ家感を出したかったので、“エントランスですよ”というようなサインやゲートは作りませんでした。路地のようなエントランス・アプローチを抜けて、ドアを開けるとジャズが聴こえてくる。個人のオーナーが建てたマンションなので、そんな知る人ぞ知るブランドのようなものにしたかったんです。

    佐野 防音には徹底的にこだわりましたが、同時に振動にも配慮しました。普通のマンションであれば電子ドラムでも振動が起きてしまって、なかなか叩けませんよね。ここならば、そんな心配はありません。3人の大人が飛び跳ねて実験しましたが、今日、体験してもらったように階下の部屋に振動はまったく伝わってきませんでした。ダンスの練習にも使えますね。それから金管楽器や声楽家の歌声も音が大きいのですが、それもD-100タイプであれば問題なく演奏できます。実はね、D-80タイプの部屋でも測定してみたら100dbが計測できてしまったんですよ(笑)。なので、D-80タイプの部屋でも十分ドラムが叩ける遮音性があるんです。でもD-80タイプの部屋は窓が二重サッシで、外に音が漏れてしまうため、現状はドラムは不可にしています。ただし、サッシを三重構造にすればドラムを叩くことも問題ありません。その工事もすぐにできるので、そのあたりは部屋を借りる方と応相談となりますね。

    池上 ちなみに二重サッシでも隣りの部屋で聴こえてくるのは、かすかにバス・ドラムの音が感じられる程度なんですけどね(苦笑)。表の通りを車が通ったりすれば、まず聴こえることはない音量です。

    佐野 確かに家賃は、このあたりの相場よりはやや高めですが、練習の度にスタジオ代を払うことを考えれば、毎日、好きな時間に演奏できるので、決して高くはないんじゃないでしょうか。それに当然、自分の楽器が使えます。練習の度にスタジオに自分の楽器を持ち込もうとしたら、かなり大変ですよね。私の場合、小口径のバス・ドラムを使っていますが、スタジオにはそのサイズのバス・ドラムはまず置いてありません。ドラマーはもちろん、楽器を演奏する人であれば、興味を持つマンションだと思うので、気になる方は、一度、見に来てもらいたいですね。“世界最高水準”の防音を体験してみてほしいです。

    撮影:小川重雄写真事務所

    24時間気兼ねなく大好きな音楽を思う存分楽しめる……世界最高水準を謳う防音環境を持つMUSICÁ SAKURADAIは、自らもドラムに親しみ、音楽を愛する建築家だからこそ成し得た理想の生活空間と言えるだろう。そんな夢のような生活を送ってみたいと考えるのであれば、一度、MUSICÁ SAKURADAIを訪ねてみてほしい。内覧も受付中だ。

    MUSICÁ SAKURADAI

    小川重雄写真事務所撮影

    名称:MUSICÁ SAKURADAI
    所在地:東京都練馬区桜台4-37-3
    構造・規模:鉄筋コンクリート造地上3階建
    総戸数:8戸
    賃料:130,500円~199,500円
    管理費:9,000円
    間取り:1K
    住戸専有面積:25.3平方メートル~36.32平方メートル
    駐輪場:有

    HP:https://musica-tsa.net/