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    「BURN/紫の炎」発売50周年記念! イアン・ペイスの伝説的名演に挑戦!!【後編】

    • Photo:Fin Costello/Getty Images
    • Analysis:Michiaki Suganuma

    1974年にリリースされたディープ・パープル第三期の名盤『BURN/紫の炎』。そのオープニングを飾るタイトル曲「BURN/紫の炎」におけるイアン・ペイスのドラミングに挑戦すべく、コピーのポイントを伝授する本企画。

    最大の難所とも言えるAメロの高速フィルの習得をレクチャーした前編に続き、後編ではAメロのフィルの続きに加えて、曲を決定づける特徴的なキメのバリエーションについて解説していこう!

    「BURN/紫の炎」を攻略する4つのポイント

    ② Point.2 Aメロのスネア・フィル〜その2〜

    ▼デモ音源はこちら(正常テンポ/0:00〜→スロー・テンポ/0:14〜)

    Ex-2aは、Aメロ後半のパート。基本的構成は一緒で、最後はブレイク的にスネアのプレス・ロールで終わる。ここでの特徴はタムの移動が増えたところで、3点の移動が速いので練習が必要だろう。最初のフィル1小節目はオルタネート(交互打ち)で叩くのがポイント。2つ目のフィルは一部ロールのようになっているが、基本的には16分の連打である。3つ目のフィルはタムの移動がやや難しい形に。

    ▼アレンジ・フィルの音源はこちら

    ▼アレンジ・フィルで演奏した音源はこちら

    取り組みやすいアレンジ・バージョン(Ex-2b〜d)ではこのタムの移動も含めて、余分な要素を除いてあるが、2つ目のフィルはダイナミクスを加えるためにちょっとアクセントを増やしている。ポイントはやはりオルタネート(交互打ち)の手順に慣れることで、合理的なスピード・アップが可能になる。

    ③ Point.3 シンコペーションのキメ

    ▼デモ音源はこちら(正常テンポ/0:00〜→スロー・テンポ/0:08〜)

    クラッシュ・シンバルを使ったシンコペーション(Ex-3a)も、この曲のポイントとなるパートで、クラッシュはハイハット側にセットしたものを手首を捻るような格好で叩くのがペイス流。

    タイミングをキープするために、スロー・バージョンでプレイしているように左足で4分を踏みながら、ウラ打ちのクラッシュを叩くようにすると良いだろう(Ex-3b)。テンポが速いので、タイミングを間違えるとクラッシュがアタマに聴こえてしまい、カッコ悪いので注意!

    ④ Point.4 キメのバリエーション

    ▼デモ音源はこちら(正常テンポ/0:00〜→スロー・テンポ/0:06〜)

    ▼デモ音源はこちら(正常テンポ/0:00〜→スロー・テンポ/0:06〜)

    Ex‐4a、4bはそれぞれ曲の随所に見られるキメのショート・フィルで、特にソロ部で多用。バス・ドラムのウラ打ちを同じに踏んでいるのがポイントで、次のクラッシュヘのつながりを促している。この手の部分はバス・ドラムを省いても構わないと思うが、4拍目のウラのバス・ドラムは踏んだ方が良いだろう。

    Ex-4aは基本型で1つ打ちで叩き、Ex-4bはタムの移動の関係でダブル・ストロークを挟んだ形。Aメロの高速スネア連打など、他の派手なフィルに比べると“小技的”なフレーズだが、ここに“Burnらしさ”が表れている。

    *本原稿は2009年10月号に掲載した内容を転送したものです

    インパクト抜群のAメロ・フィルの攻略方法は前編で!