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【Archive Interview】トラヴィス・バーカー[blink-182] モダン・パンク・ドラミングの”カリスマ”が語るそのルーツ!
- Photo:Takashi Hoshino
本日11月14日はblink-182のドラマー、トラヴィス・バーカーの誕生日! 近年はマシン・ガン・ケリーを筆頭に、さまざまなアーティストとコラボでも注目を集めていたが、 10月にオリジナル・メンバーでバンドを再始動し、新曲「EDGING」は1ヵ月で1000万再生を突破するなど、圧倒的な存在感を放っている。ここでは本誌が唯一トラヴィスの対面取材に成功した2004年11月号の記事を再編集して公開!!
自分の直感を信じて作っているね
閃いたものをそのままキープするようにしているんだ
●ドラムを始めたのはいつ頃なんですか?
トラヴィス 中学生の頃からだよ。マーチング・バンドでプレイするようになって……それは高校まで続けていたよ。そこでドラムの持つルーディメント的な要素にものすごく惹きつけられるようになったんだ。
●なぜドラムを選んだのでしょう?
トラヴィス 子供の頃の僕にとっては、ドラムこそが最もクールな楽器だったんだよ。だから好きな曲を聴いてビートを真似していたんだ。
●好きなドラマーはいましたか?
トラヴィス (ランDMCのDJ)ジャム・マスター・ジェイ。彼はドラマーではないけど、彼のビートからはすごく影響されたよ。他にもキング・ダイヤモンドのミッキー・ディー、それにモーターヘッド、スチュワート・コープランド、ジョン・ボーナム、バディ・リッチ、デニス・チェンバース、ジョン・ブラックウェルにも影響されているね。
●ドラム・フレーズのアイディアはどのように生まれるのですか?
トラヴィス いろいろな音楽を聴いているんだよ。僕はランDMCのレコードを聴いて育ったようなものなんだけど、他にもジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィスを聴いてきたよ。だから子供心にすごく混乱していた。現在まで、あまりにいろいろなものを聴いてきたおかげでさ。
最近は特にドラムンベース、ヒップホップ、ラテン・ビートにインスパイアされているかな。ロックのビートよりもそういうものから刺激されているね。僕はダンス・ビートをプレイしているわけではないけど、そういう音楽を聴いて、それを自分なりにロック・ビートに持ってきてプレイしているね。
●あなたのプレイはすごく積極的で、自由な発想がいろいろと見受けられるのですが、ドラムを叩くとき、またはドラム・フレーズを作るときはどんなことを考えていますか?
トラヴィス 自分の直感を信じて作っているね。とにかく即興的なものでありたいと思っているから、閃いたものをそのままキープするようにしているんだよ。ライヴの場合は、毎晩ドラムのパーツを変えているから、その感触に刺激されて叩くというか。その方が叩いていて面白いんだよ。同じことをずーっと続けるよりね。確かにレコードでやったプレイを匂わせる程度にちょっとやったりもするんだけど、毎晩何か新しいことを叩いているよ。
●ところで、ドラマーの役割についてどのように考えていますか?
トラヴィス やはり僕らはタイム・キーパーだね。もちろんプレイの年数とかにもよるけど、ただタイムをキープするだけでなく、ドラムは音楽的にプレイすることだって可能なんだ。だからバック・ボーンのような役割を務めるのと同時に、すごく楽しんで叩きたいと思っている。このバンドのメンバー達はすごくオープンだから、僕にもいろいろプレイの余地があるんだよ。
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