NOTES

Pops 06 タムやアクセントで彩りを加えた8ビートのアプローチ

ポップスでは特に刻みのアクセントやタムを用いて彩りを加えるアプローチがよく見られる。これはそうしたバリエーションの1つで、バス・ドラムとスネアはシンプルに一定のビートをキープしているのがポイント。いわゆるオスティナート(定型フレーズの反復)的な用法とも考えられる。

Pops 07 ハーフタイムの定番バウンス・ビート

クールなリズム感を演出するハーフタイムのバウンスしたグルーヴ。バス・ドラムの空間性がグルーヴのカギで、( )で示したように均等な8ビート(ゆっくりした16ビート)としても有効なアプローチ。R&B、ヒップホップ、ファンクなどのジャンルにおいても使われるパターンである。

Pops 08 ゴースト・ノートが決め手の“シャッフル”

バーナード・パーディがスティーリー・ダンの「安らぎの家」でプレイして有名となった、いわゆる“パーディ・シャッフル”。3連の間に入るスネアのゴースト・ノートがポイント。これが接着剤的にグルーヴを滑らかにしている。ファンク・ビートのスネア・テクニックの流用とも考えられる。

Pops 09 ロックンロール~モータウンから引き継がれたブギー・ビート

かつてのR&Bではブギーとも称されたダブル・タイムの感覚を持ったシャッフル・ビート。現在でもポップスなどで使われる伝統のパタ ーンと言える。ほとんど4分をキープしていてバス・ドラムのウラ打ちだけがバウンスするポイントとなるので、安定したスウィング感のキ ープがカギとなる。

Pops 10 キース・カーロック式左手リードの3連ビート

ドラムのグルーヴにこだわるスティーリー・ダンに起用された超人ドラマー、キース・カーロック得意の3連パターンで、左手リードの手順でアクセントに彩りを加える叩き方がポイント。これによりスネアのバック・ビートも右手で叩くことができ、グルーヴ重視の手順のマネジメントが光る。