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響[摩天楼オペラ]のドラム・カヴァー解説 #8 〜 L’Arc-en-Ciel「HONEY」
- 文&解説&動画:響[摩天楼オペラ]
こんにちは、摩天楼オペラの響です。第8回は、 L’Arc-en-Cielの「HONEY」のドラムカヴァー解説を行わせていただきました。誰しもが知るラルクの名曲ですが、シンプルなフレーズの中で行われる難易度の高いハイハット・ワークが特徴的な1曲です。今回は1サビ、2A、2サビ、アウトロ、そして基礎練習を1つ解説していきます。
◯ Anatomy of Drumming #8 Contents
■ カヴァーのポイント① 〜タム系を絡めた8ビート・パターン〜
■ カヴァーのポイント② 〜2、4拍に入るハイハット・オープン〜
■ カヴァーのポイント③ 〜4拍目ウラでクうシンコペーション〜
■ カヴァーのポイント④ 〜ハット・オープンを含むスネア連打〜
■基礎練習〜左足のハイハット・ワーク強化法
■カヴァーのポイント① 1サビ〜タム系を絡めた8ビート・パターン〜
1サビはタム系を使用した8ビートのパターンとなります。スネアを使用していないため少しわかりづらいかと思うのですが、フロア・タムをハイハットに、タムをスネアに置き換えて考えると比較的シンプルな8ビートということがわかるかと思います。ポイントとしては8分で叩くフロア・タムをしっかりと鳴らすことで、低音感のあるカッコいいビートに仕上がります。また、ハイハットを4分で踏み続けているので、右足のキック・パターンにつられないように注意しましょう。
■カヴァーのポイント② 2A〜2、4拍に入るハイハット・オープン〜
2Aは一見簡単な8ビートではあるのですが、通常の8ビートとは少し聴こえ方が異なるのがわかるかと思います。これは2、4拍目のハイハットをオープンしているためです。ビートを叩く上で2、4拍を感じることは、ドラムの基礎でもあるのですが、クローズ・ハットを叩いているときに2、4拍をオープンする動きはあまり行わないため、少し難易度の高いフレーズとなっています。またこのパターンに関しては、完全なオープンというよりはハーフ・オープンに近い動きをすると、原曲に近いフレーズに仕上がるかと思います。
■カヴァーのポイント③ 2サビ〜4拍目ウラでクうシンコペーション〜
2サビも基本的な8ビートではありますが、4拍目のウラにクラッシュが入るシンコペーション・パターンとなっており、さらにその中でハイハット・オープンを入れていくフレーズとなります。具体的には3ヵ所ほどハイハット・オープンが登場するのですが、オープン直後のハイハットを閉じるタイミングを意識することで、歯切れ良く叩けるようになります。2小節目の4拍目に関しては、1拍オープンを伸ばすようなフレーズになっているので、次の小節のアタマでしっかりと閉じることを意識しましょう。
■カヴァーのポイント④アウトロ〜ハイハット・オープンを含むスネア連打〜
アウトロは2サビのシンコペーションの応用のようなパターンとなっています。一番の違いとしては2、4小節目の3拍目に登場するハイハット・オープンを含んだスネア連打となります。ここでは連打をしつつ、ハイハットを閉じるところがポイント。身体のバランスが非常に崩れやすいパターンとなっています。このパターンを少し簡単にしたものが間奏などにも使用されているため、この曲を叩き切るには必須のフレーズと言えるでしょう。
■基礎練習/Ex-1〜左足のハイハット・ワーク強化法〜
この曲のポイントとも言える左足のハイハット・ワークを鍛える練習となります。ここでは1サビでも登場する4分のパターンでハイハットを踏んでいるのですが、先述したように右足のキック・パターンにつられないようにすることが重要。最初は左足を踏むことでリズム自体が崩れてしまうかと思うのですが、慣れてくると左足を動かすことでより安定したビートを叩けるようになります。今回は簡単なパターンを紹介しましたが、徐々に右足のパターンを難しくしていくとより効果的です。
◎Profile
ひびき:2014年に本格的な音楽活動を開始し、2019年にVロック・バンド“摩天楼オペラ”に正式メンバーとして加入。同年2月に初の参加アルバム『Human Dignity』でメジャー・デビューを果たす。自身のバンド活動以外にも、さまざまなアーティストのライヴ・サポートやドラム・セミナーの開催、教育現場でのライヴ参加や講師活動など、幅広い音楽活動を行っている。パール/ジルジャンのエンドーサー。
◎Information
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