“ブラック・アルバム”発売30周年を記念し放たれる
マット・ブラックで統一されたラーズ・モデル・スネア

1991年8月12日に発売されたメタリカの名盤『Metallica』、通称“ブラック・アルバム”リリースから30年を記念し、TAMAのラーズ・ウルリッヒ・シグネチャー・スネアに限定フィニッシュが登場した。

特徴的な加工を施したお馴染みの“ダイヤモンド・プレート”のスティール・シェルの内外をはじめ、フープ、ラグ、ストレイナーの細部に至るまでマット・ブラックが採用されており、打面ヘッドはレモのブラック・スエード・アンバサダーを装着。当時のメタリカのロゴもプリントされている。また、セットされているヘッドとは別に本人の直筆サイン入りヘッドも1枚付属。プレミアムな内容となっている。さらにバッヂは今回のために特別にデザインされたもので、アルバム発売当時に撮影したラーズの写真が使用されている。

Review

塗装の効果か高域のサステインの減衰加減が絶妙
ルックスから受けるイメージ以上に幅広く使える1台

特徴的な“ダイヤモンド・プレート”加工の深胴シェルに、ツヤ消しブラック塗装が施されたルックスは抜群の存在感。鋭いアタックとレスポンスの良さに、芯の太さが絶妙にバランスされた音色で、物凄い音圧とキレが得られます。

チューニング・レンジも広く、ロー・ピッチでは野太く荒々しいサウンド、ミドル～ハイでは次第に高域の金属的な倍音を含む、明るく弾けるようなキャラクターが強調されます。また超ハイ・ピッチでのツブ立ちも抜群で、マーチングのような細かいロールも演奏可能。破壊力のあるオープン・リム・ショットとのコントラストを効かせた使い分けも魅力的でした。塗装の効果もあるのでしょうか、どのレンジでも高域のサステインの減衰加減が程良く、演奏しやすいのも好印象。ルックスから受けるイメージ以上に幅広く使えるスネアだと思います。