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試奏レポート【AGEAN】Regular R Series Low Noise Cymbals
- Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo] Photo:Takashi Yashima
B20ブロンズ&手作業によるホール
こだわりの詰まったAGEANのハイクラス小音シンバル
AGEANが展開する小音シンバル=R Seriesは、通常のモデルと同様、B20ブロンズを使用。ホールは職人がすべて手作業で空けるというこだわりの仕様により、ボリュームを抑えながら、豊かな響きとクリアなサウンドを獲得したという。自宅での低音量な練習や、小規模なギグにも使用が想定されている。ちなみにシリーズ名の“R”はドイツ語で“静か”を意味する“Ruhig”が由来とのこと。
Line Up!
Review
ハイクオリティなB20ブロンズに
減音加工という贅沢な作り
素材と製法による強みが明確な小音シンバル
いわゆる消音シンバルのカテゴリーとして見るとやや高価ですが、後発ならではの強みが明確で、棲み分けがしっかりできています。
ハイクオリティなB20シンバルに減音加工を施すという贅沢な作りで、素材と製法の差がはっきりと感じられます。ザラついたハイハットの響きと、分離してしまうライドのベルは仕方ないとして、クラッシュの美しい音色と適度な音量感は、練習用途だけではなく演奏の現場に耐えうる、音楽的な響きを持った“楽器”として成立している印象です。音量の小ささを生かすという観点で、スティックを用いたパーカッション・キットを運用している方にはぜひ試してもらいたいですね。練習メインで小音シンバルが必要な場合、予算に余裕があるならば、現状ではこれがベストだと思います。
製品ページ:HP
お問い合わせ:エレクトリ(☎03-5419-1593)