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試奏レポート【PAISTE】Formula 602 Classic Sound “2020 Relaunch”
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- Review:Yusuke Nagano Photo:Takashi Yashima
Review
※重量はすべて編集部による実測値。表示価格はすべて税込です。
Medium(16″〜20″)
パワーと柔軟性に優れたシンバル
19″&20″は濃厚さとクリアな響きを併せ持つ
パワーと柔軟性に優れたシンバルですね。アタックとサステインのバランスが非常に良いので、音楽性を選ばずに使える汎用性の高いモデルなのではないでしょうか。
16″はレスポンスの良さが際立つ明るいキャラクターで、17″はやや深みが増したディープな響きが印象的。18″は明るさとヘヴィさのバランスに優れたモデルで、“ズシーン”というドスの効いた重さを含むアタック音がとても心地良いです。19″と20″はクリアなカップのサウンドと、温かみと上品さを兼ね備えたツブ立ちの明確なピング音が魅力的。低域の成分も豊かですが、20″の方がややピッチが低くてディープな味わいが増した印象となります。どちらも濃厚さとクリアな響きを併せ持つヘヴィなクラッシュとしても使用可能です。
SPEC & PRICE
Heavy(16″/18″/20″)
透明感のある上品さで明るく伸びやか
クラッシュでもライドでも音程感を生かした使い方で
このシリーズは、エッジをクラッシュした瞬間の手応えある重たいタッチからも、かなりの厚さであることがわかります。透明感のある上品さを基本とした、明るく伸びやかなサウンドが特徴的で、フル・ショットでクラッシュしても、まだまだピークに達しない余裕のキャパシティを感じます。
16″は特に明るさが際立ったキャラクターで、比較的硬めのイメージ。18″はストレートに伸びるクリアなサスティンが力強さを演出します。20″はボウをチップで刻んだときの、コシの効いたパワフルなピング音が印象的で、スティックのリバウンド感も豊かです。3枚ともクラッシュ/ライドの種類分けはありませんが、すべてどちらでも対応できると思います。音程感が明確なので、そのあたりを考慮して組み合わせても楽しそうです。
SPEC & PRICE
Thin Crash(17″/19″) & 20″ Paper Thin
エッジが大きくたわみ複雑な倍音に
20″ Paper Thinは広がり豊かなライドとしても○
シン・クラッシュはレスポンス抜群の透明感のある明るいサウンドです。17″は軽快で温かみがあり、減衰が早めなサステインも魅力的。19″はパワー感が増して、やや深みとダークな味わいが加味されます。どちらもハード・ヒットするとエッジがたわむように揺れるため、サステインに揺らぎが生まれるのも特徴的で、これが良い味わいを演出しています。
ペーパー・シンの20″は、大型のクラッシュですが、非常に薄いためレスポンスがとても良く、このサイズ感ならではの爆発力を持っています。エッジがかなり大きくたわむので、倍音が複雑に揺れて、ディープな味わいを醸し出すのも魅力。カップもクリアに鳴るので、広がりの豊かなライドとしても活用できます。
SPEC & PRICE