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「佐野康夫と語らうペダル沼」開催記念|Archive Interview “効率良く叩く”ために考えてきたフォームとセッティング【前編】
- Interview:Seiji Murata/Photo:Takashi Yashima
9月19日(土)、御茶ノ水RITTOR BASEにて参加/体験型イベント「佐野康夫と語らうペダル沼」を開催! 無類のペダル好きとしても知られる佐野康夫さんをフィーチャーし、フット・ペダルの変遷や、新製品のリアルタイム・レビューなどを通して、ペダルの魅力を深掘りするという内容だ。開催を記念し、「ドラマー佐野康夫」を掘り下げるべく、書籍『STUDIO GREAT』に掲載されたロング・インタビューから一部を特別公開。前編では、長年に渡って向き合ってきたフォームや奏法、機材との関係について語った内容を抜粋!
佐野康夫と語らうペダル沼|イベント最新情報

本イベントでは、佐野さんがこれまで使用してきたフット・ペダルの変遷を振り返りながら、ペダルにまつわる思い出やセッティング、踏み心地へのこだわりなどを語るトーク・コーナーに加え、現在使っているペダルを実際に踏める体験コーナーも用意。当日は、佐野さんが愛用するカノウプス NEO Vintageのドラムを持参。現場で使っているドラム・セットに座り、ペダルの感触を体感できる超貴重なチャンス。
また、「プレゼン付き特別チケット」での参加者は、自身のペダルを持ち込み、そのこだわりや魅力を佐野さんに直接プレゼン。実際に踏んでもらい、感想やアドバイスをもらうことができる。ペダルやフット・ワークに関する悩みを相談するのもOK! タイトル通り、佐野さんと参加者が一緒に“ペダル沼”を掘り下げていくイベントとなる。
https://drumsmagazine.jp/news/pedarunuma-with-yasuo-sano-202609/
いかに効率良く叩くことが重要か
●かつて師事していた古澤良治郎さんから教わったことで印象に残っていることは何ですか?
佐野:まず、最初に言われたのはフォームのことですね。「お前のフォームは“面”を描いてる」と。要するに、スティックが寝ているから音がベチャっとしている、と。だから「手首を綺麗に返すことによって、スティックの先が弧を描くから、スナップを利かせて叩くようにしろ」って、その練習法を4通りくらい教わりました。
これって、ポンタさんがよくおっしゃっていた“脱力”と近いですよね。ポンタさんのインタビューはたくさん読みましたけど、最初のうちはスティックを使った練習をせずに、フォームをチェックするために鏡を持ち歩いていたという話を読んで、僕も当時、自己流でいろいろフォームを工夫していたんですけど、それでもまだスティックが寝ていたのを古澤さんに指摘されたんですね。
今思うと、ポンタさんがその当時からそういう発想をしていたのは、とっても画期的ですよね。ちゃんと“フォーム”というところに目を向けてらっしゃったということは、いかに効率良く叩くことが重要かってことを、あの当時すでに考えていたということで、そういう人達のおかげで、今の我々日本人ドラマーの中に“理想的なフォーム”っていう概念が確立しているわけで、その偉業ってすごく大きいと思うんです。
●メンタル面でも、古澤さんから教えられることもありましたか?
佐野:何でしょうね・・・・・・とにかく見透かされてましたね、全部。演奏で嘘がつけないし、ごまかせない。「お前、本当にそう思ってんの?」とかって、よく言われました。
●それは、ある意味、怖いですね(笑)。まさに見透かされて本質を問われているというか。
佐野:本当にそう。鋭いんですよ。それは「とにかく自分が納得できることをやりなさい」って意味だと思ってるんですよ。生きるための仕事という考え方も当然ありますけど、「仕事との付き合い方もちゃんと考えなさいよ」ってことは、いつも言ってましたし、言葉の端々に出ていましたね。
●「本当にそう思って叩いているのか?」という点では、例えば“手癖”で演っていないか?という意味もあったのでしょうか。
佐野:それも言われました。その頃までは、自分的に2タムのセットがしっくりきていたんですけど、やっぱり「お前、手癖で演ってんだろ?」って言われて、「そういうときは、タム1個減らすとか、3点で演るとかすりゃいいんだよ。そうしたら手癖ではいけなくなるからさ」って教えてもらって、僕はそれで1タムにしたんです。
それからフレーズとか手順とか考えるようになっていくうちに逆に1タムにハマって、もうずっと1タムですね。まったく2タムにしないわけじゃないですけど、僕の中で基本は3点。今は1タム2フロアのセッティングの頻度が高いですけど、心は“3点+α”という感じですね。
●佐野さんのハイ・ピッチのタムも、すごく印象に残るサウンドですが。
佐野:そうですね。10+12インチでセットしてた時代もありましたし、10インチのタムはサウンド的に大好きなので、今でも10インチの1タムというセッティングもやりますけど、やっぱり音域的に12インチの1タムにした方がいろいろ対応はしやすいかな。ただ、12インチのチューニングって難しいんですけどね……ハイ寄りにもロー寄りにもできる良さはありますけど、個体によってスイートポイントが違ったりして、物理的に12っていうサイズは難しいなっていつも思います。
「まず自分の思う“良い音”を作る」
●佐野さんは、楽器のチョイスやチューニングなど、レコーディング前にやることは基本的に同じですか? 歌手によって変えますか?
佐野:いや、基本的にはまず自分の思う“良い音”を作った上で、1曲1曲、どういうサウンドで聴かせたいかという“狙い”を、ディレクションする人やエンジニアさんとよく相談しながら、ミュートの具合いやチューニングの調整はやります。で、その作業が楽しいんですよね。
●「あの曲のあの感じで」なんて話になったりして。
佐野:「あの感じで」なんて言っていろいろ調整するんですけど、スタジオも違えば卓も違いますし、そのときにできる最良のものをお互い出し合って、良い塩梅を見つけ出す、言ってみれば、とても奇跡的な出会いをする作業がレコーディングだと思うんですね。その奇跡が毎回起こるっていう意味で、僕はスタジオは大好きですね。
●人と人がやることだから毎回違う。
佐野:そうそう、結局は“人”なんですよ。
佐野康夫と語らうペダル沼|イベント概要
【日時】
2026年9月19日(土)
15:30 開場 / 16:00 開演(終演は18:00予定)
【会場】
御茶ノ水RITTOR BASE
東京都千代田区神田駿河台2-1 OCCビルB1
【チケット】
一般チケット:税込4,950円
https://pedalnuma.peatix.com
プレゼン付き特別チケット:税込7,150円(枚数限定)
https://pedalnumaspecial.peatix.com
※チケットは現在発売中。残りわずかとなっているため、気になる方はお早めに!
※プレゼン付き特別チケットは、イベント本編の観覧に加え、ご自身が使用しているフット・ペダルを佐野康夫さんに直接プレゼンできる枚数限定のチケットです。座席は最前列にご用意します。
※プレゼン付き特別チケットはお一人様、1枚までとさせていただきます。
【ご来場にあたって】
・会場への入場はチケット番号順で、座席は自由席となります。なお、最前列の一部は「プレゼン付き特別チケット」購入者の優先席となります。
・イベントの所要時間は120分ほどを予定しています。
・佐野さんのペダルを踏む体験コーナーは、お一人様につき1分程度(移動時間を含む)となります。スムーズな運営にご協力をお願いいたします。
・「ペダル・プレゼン企画」へ参加を希望される方は、「プレゼン付き特別チケット」をお申し込みください。一般チケットではご参加いただけません。
・プレゼン付き特別チケットご購入者は、佐野さんにプレゼン/踏んでもらいたいフット・ペダル1台をご持参ください。
・会場周辺での出演者の入り待ち、出待ち行為は禁止いたします。
・今後の状況により、開場開演時間や席数などが変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・延期や中止の場合を除き、チケットの払い戻しは原則行いません。ご理解の上、ご購入をお願いいたします。
・イベント当日は撮影が入ります(客席側は撮影しません)。後日Web記事として公開する予定です。
イベントで佐野が使用する機材はこちら
Original Love presents
— 佐野康夫 (@yasuosano) January 21, 2024
Love Jam Vol.8
よろしくお願いします!
さの pic.twitter.com/LMdMWU2IHH
▼インタビュー全文は「STUDIO GREAT」でぜひ▼
