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トップ・ドラマー達も移転を祝福!
新天地=野方のプレオープンをレポート
ドラム専門店として40年以上の歴史を誇り、カスタム・ドラム・メーカーとして世界にその名を轟かせるカノウプス。このたび20余年拠点として根差した杉並区高井戸から、中野区野方へと移転。4月13日の“Custom Shop CANOPUS”のグランド・オープンに先立ち、編集部は12日のプレオープンに訪問。ここではいち早く新しい店内の様子をレポートしていこう。
移転に伴いまず大きく変わったのは、かなり駅に近い立地になったということ。編集部の成人男性が地図アプリを頼りに歩いたところ、西武新宿線野方駅より南に徒歩2〜3分といったところで、ふらっと立ち寄るにも非常に優れたロケーションとなっている。
外観では大きな看板こそないが、店舗の前まで行くと「CANOPUS」/「Custom Shop CANOPUS」の大きなロゴが目に飛び込んでくる。店内に入って確かめるとそれは巨大なロッカーで、これがリニューアルした店舗の大きな目玉の1つとなる。
このロッカーは、24時間いつでも購入品の受け取りや修理受付/引き渡しを可能にする宅配ロッカーのようなもの。オンライン購入した商品を受け取ったり、修理する楽器、または修理が完了した楽器が収納され、開閉はQRコードや暗証番号で管理。近年日本でも普及している「Amazon Hub ロッカー」と同じようなシステムで、ドラム業界初の試みとなるそうだ。
驚くべきはその大きさで、シンバルやスティックが収まる小型、スネアなども入りそうな中型はもちろん、何とドラムがフルセットで入りそうな超巨大サイズも完備。ショップ・カノウプスと言えば、中古アイテムも多数取り扱っているが、その買取のやり取りもこのロッカーを使って行うことができるという。
さっそく店内に入っていくと木目に金粉をあしらったゼルコバのセットがお出迎え。カノウプス・ムービーを映し出すモニターとスナッピーや小物類が並ぶ。このコーナーを境に、右に行くとまずは数々のレアなヴィンテージ・ドラムが姿を現す。訪問した日はラディックとグレッチがメインで、ヴィンテージ機材も多く取り扱う同店らしい品揃えに、期待に胸が膨らむ。
その奥には圧巻の数を誇るスネアが陳列。左側の棚にはカノウプスやType-Rといった現行品、右側にはさまざまなメーカーのヴィンテージやユーズド品が並ぶ。またスネアと同じスペースにはパーカッション類も取り揃えられており、こちらはこれから品揃えを拡大していく予定とのこと。
ドラム・セットやスネアのあるスペースとは逆サイドにはスティックやヘッド、シンバル、フット・ペダルのコーナーが広がる。どのアイテムも壁一面に並べられ、ついつい時間を忘れて見入ってしまう。店舗奥にあった貼り紙にふと目をやると「防音室設置予定」の文字が。そう、近日新店舗には防音室を施工予定で、ここで試奏などができるようになる。
プレオープンにはカノウプス・エンドーサーも来店。編集部が滞在した時間帯にも、佐野康夫、江藤良人、坂田 学を筆頭に多くのプロ・ドラマーが駆けつけ、移転オープンをお祝いしていた。
いつの時代も音楽をする者にとって楽器店のオープンはワクワクするもの。長年親しまれてきたカスタム・ショップ・カノウプスの新天地に、ぜひ一度立ち寄ってみては? 詳細はこちら→HP
●プレオープンに駆けつけたプロ・ドラマー(一部)