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来場者も出演者も心ゆくまで楽しむ姿が印象に残る! Zildjian Festival 2023を詳細レポート!!
- Report:Yusuke Nagano/Rhythm & Drums Magazine(Gear)
- Photo:Takashi Hoshino
試奏を楽しんでいる来場者を見て
ドラムの人を魅了する力をあらためて実感
1623年に創業され、今年で400年目を迎える世界最古のシンバル・メーカー、ジルジャン。その節目を記念したイベント=“Zildjian Festival 2023”が3月18日に渋谷ストリームホールにて開催されました。当日は会場内の3つのフロアをフル活用して、最新モデルをはじめとするさまざまな製品の試奏やジルジャン・アーティストによるライヴ・パフォーマンス、さらには飛び入り参加のフリー・ドラム・セッションなど、盛りだくさんの内容となりました。
まず会場に入ると、400周年を記念した巨大なロゴがお出迎え。続いてジルジャンのL80 Low Volume Cymbalと、メッシュ・ヘッドを装着したYamahaのStage Custom Hipを組み合わせた消音ハイブリッド・キット。そしてスティーヴ・ガッドのプロデュースによるK Custom Sessionシリーズを、ガッドのシグネチャー・ドラムにマッチングさせたキットが展示されていた。
さらに足を進めると、キャスト・シンバルの製作工程が、金属の塊(鋳物)の状態から進化していく過程を実物を使って示すディスプレイや、ビッグ・サイズの銅鑼やクラシック用のシンバルのコーナーが展示。本日は場内のほとんどのシンバルが試奏可能ですが、40”の巨大な銅鑼を試奏できる機会はなかなか貴重でした。
階を上がると、そこには100枚を優に超える大量のジルジャン・シンバルの展示場となっています。来場者は思い思いに試奏することが可能で、特に新製品であるK Fat HatsやSシリーズのダーク・モデル、そして各種エフェクト・シンバル類の注目度が高かったように思います。またYamahaのドラム・セットもフラッグシップ・モデルのPHXをはじめ、Recording CustomやAbsolute Hybrid Mapleなどが設置され、Yamahaが誇る人気シリーズとマッチングさせた状態でシンバルを試奏できるコーナーも大盛況。
さらにフロアの奥へ足を進めると、電子ドラムのDTXシリーズの上位3機種。ジルジャン・スティックや練習パッドのReflexx Conditioning Pad、NATALのドラム・セットやスネア、コンガやボンゴなどのパーカッション類なども展示され、大いに賑わいを見せていました。各コーナーで試奏に集中して楽しんでいる来場者を見て、あらためてドラムという楽器の人を魅了する力を実感することができました。
展示ブース・ギャラリー
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