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    【Rest In Peace】アメリカを代表する名打楽器奏者、ジョー・ポーカロ急逝

    • Photo:Eiji Kikuchi

    故・ジェフ・ポーカロの父親であり、数々のレコーディングに参加してきた名プレイヤーで、アメリカを代表するドラム教育者でもあるジョー・ポーカロが7月6日に急逝したことを、息子であり、TOTOのキーボディストであるスティーヴ・ポーカロがFacebookにて発表。享年90歳であった。

    自身のキャリアについて語った貴重なインタビュー動画

    ジョー・ポーカロは1930年生まれ。アメリカ・コネチカット州出身。LAを拠点にドラマー&パーカッショニストとして、ジャズ、ポップスから映画音楽まで、数多くの作品に参加。3人の息子が結成したTOTOのアルバムにもその名がクレジットされている。また、インストラクターとしても数多のプロ・ドラマーを育て上げ、日本でも沼澤 尚、松下マナサオを筆頭に、彼の指導を受けたドラマーは数多い。

    リズム&ドラム・マガジンがジョー・ポーカロと最後に対面取材をしたのは、弟子である沼澤 尚との対談が実現した2015年11月(トップ画像はその際に撮影したもの)。盟友=エミル・リチャーズとの来日公演では、85歳とは思えないエネルギッシュなドラミングを披露。その温かく美しい音色で日本のファンを沸かせてくれたことも記憶に新しく、インタビューでは「練習は毎日欠かさないように心がけている。2時間はやるようにしている」と語っていた。

    2015年に実現した師弟対談の様子
    ジェフも同じ握り方をしていたというポーカロ流グリップ。左がジョー、右が沼澤

    演奏活動だけでなく、インストラクターとしての活動も続けており、情報が溢れる現代においても「洗練されたドラマーになるための近道はないという事実は、今も昔も変わらない。ドラマーの側からの努力と、真剣に取り組む態度が肝腎なんだ」という名言を残してくれたのも印象深い。

    最後に対談も行った愛弟子の沼澤から届いた追悼コメントを掲載。

    I can never thank you enough for everything you’ve done for me.
    Without meeting you,my life would never be the same.
    Always loved,Never forgotten,Forever missed.
     

    心よりご冥福をお祈りいたします。