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    今オススメのカホン24台を叩く! feat.はたけやま裕

    • Contents & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Takashi Yashima Special Support(製品解説):KAZU OF THE LEGEND

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    オススメモデル24台を試奏して

    最後に国内外のカホン24台を試した総評と、
    カホンの魅力をはたけやまに語ってもらった。

    バランス・タイプ、低音重視タイプ、炸裂タイプなど
    傾向から好みのカホンを見つけていくのも良いかなと思います

     こんな台数のカホンを叩くのは、はじめてでしたが(笑)、本当に1台1台音が違っていてそれぞれの個性をすごく感じました。音の傾向もいくつかに分類できて、DGカホンやラ・ローザ・パーカッション、シュラグヴェルクなど海外メーカーの多くが、バランス良くハイもローも出るバランス・タイプ、パールやナタール、LPのスネアカホンなどのドラム・セット的なリズム・アプローチにバッチリのローが効いた低音重視タイプ、そして国内工房カホンに多かった、パワーがあってオープンな鳴りの炸裂タイプという大きく3種類くらいの傾向を感じました。もちろん大きくカテゴライズしての話なので、実際にはもっと細かく分けられると思いますが、こういった傾向から好みのカホンを見つけていくのも良いと思いました。
     初めて購入されるとき、好みのカホンがまだわからず何を選んだら良いか迷われる方もいると思います。その場合は、価格の安さで選ぶのではなく、バランス良くハイもローも出るバランス・タイプ=万能タイプのモデルを選ばれると間違いがないと思います。今回紹介した中にもお手頃な価格でバランスの良いコスト・パフォーマンスの良いカホンがいくつもありました。個性的な音色のカホンは用途に合わせて2台目以降に持つと差別化も図れて良いですね。

     カホン・ブームは一時期より少し落ち着いたのかもしれませんが、それは定着した証拠でもあると思います。音量やスペースなどが問題でドラム・セットが使えない状況になったときのカホンの安心感ってやっぱりありますし、音量がなくても音域はあるので幅広い表現できて、音色も他の楽器との相性が良いんですよね。
     ただ、カホンだけでなく打楽器全般の悩みとして練習する環境は難しいです。特に集合住宅では音量的に厳しいと思いますので、普段はテーブルとかクッション、雑誌など代用のものでイメージ・トレーニングするのが良いと思います。そして、バンドを組んでスタジオで叩いたり、ワークショップなどのイベントに参加してみんなで一緒に思いきり叩いてください。思い切り音を出したときの爽快感は他には変えられない楽しさですし、ストレス解消にもなりますよ(笑)。
     私もカホン・ワークショップをやっているのですが、ギターやマンドリンを弾いている方がライヴの持ち替えでカホンを叩きたいんですと習いにくる生徒さんや、今まで楽器をやったことがないけど老後の楽しみで始めてみたいという方も多いです。
     楽器の経験がなくても気軽に始められるのがカホンの魅力だと思います。