Bass Drum Beater

ファットな音のクラウドモデル
しっかりとした音量の出るジム・ライリー・モデル
扱いやすいブルックス・ワッカーマン・モデル

芳垣　クラウドモデルはルックス通りのファットな音だね。個性があって良いと思う。音量をそれほど出さなくていい音楽にすごくマッチするんじゃないかな。オープン／クローズ奏法の音や踏み込み方によるニュアンスの差が思っていたよりも出るね。

大地　確かに。コルク芯だからファットだけどそれなりに芯も出ますよね。ビーター・ヘッドは少し重い印象でしたが、これは好みの分かれるところだと思います。

芳垣　ジム・ライリー・モデルは、ルックスからイメージする音とはちょっと違っていて、カホンを叩くテニス・ボールみたいなビーターと普通のフェルト・ビーターの中間くらい。後からしなってくる感じのビーターみたいな感じかな。

大地　すごく個性的ですね。ルックスがマレットっぽいビーター・ヘッドなのでマリンバで使うマレットみたいなイメージを持つかもしれないですけど、芯があるので、標準的なフェルト・ビーターに近い、わりとしっかり音量が出ますね。大きい会場でも使えると思います。

芳垣　ブルックス・ワッカーマン・モデルは、ウッド・ビーターなんだけどすごく扱いやすいね。アクション的なところも良くて、速い／細かい演奏にも対応してくれる。音はすごくタイトにガチッと出るので、ウッド・ビーターからイメージする痛い音ではないね。

大地　試したビーターすべてに言えますけど、ペダルによって音は全然変わるので、このとき試していたスピードキングで印象というのは言っておきたいですね。芳垣さんが所有されているグレッチのフローティング・アクションに換えてみると、すごく軽くなって、音もこちらの方がウッド・ビーターの感じが出ている印象でした。