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    誌上ドラム・コンテスト2020「BACK to the FUSION」Special Interview – RYUGA

    • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine

    バンドで演奏するようなイメージで
    他の楽器の音も聴き込んでアプローチを考えれば
    ドラマー以外にも“すごい”とわかってもらえるプレイになる

    エントリー受付中の誌上ドラム・コンテスト2020「BACK to the FUSION」に関連してお届けしている二次審査員インタビュー。最後にご登場いただくのは、07年に本誌コンテスト初出場&ドラム歴2年にして準グランプリを受賞し、09年にはグランプリを獲得したRYUGA。コンテストをきっかけに、“天才キッズ”として注目を集め、現在はプロとして活躍している彼に、当時のコンテストを振り返ってもらうと共に、課題曲「Symbiosis」でのアプローチ作りのコツや、具体例を挙げてもらった。

    -Episode- コンテストの思い出

    07年の結果で覚えた悔しさが
    ドラムへの熱量を高めてくれた

    ●RYUGAさんは、本誌コンテストに初めて参加された2007年に準グランプリを、そして、2009年にはグランプリを獲得されました。まず、応募のきっかけは何だったんですか?

    RYUGA 当時は7歳だったこともあり、コンテストを “ドラムの発表会”くらいに捉えていて、楽しそうだなと思ったのがきっかけでしたね。

    ●コンテストに向けて、どんな練習をしていたか覚えていますか?

    RYUGA アーティストのDVDをたくさん観て勉強していたと思います。特に参考になったのは、TOTOのジェフ・ポーカロと、僕がクラーベというものを知るきっかけになったオラシオ“エル・ネグロ”エルナンデスの2人ですね。

    いろいろなフレーズをインプットした上で、曲に合いそうなアプローチを自分なりに考えていました。

    ●そのときの課題曲は、RYUGAさんにとって馴染みのあるジャンルでしたか?

    RYUGA 2回とも、わりと演奏し慣れた音楽だったと思います。そうる透さんが審査員をされた07年はロック系の課題曲で、もともとよく聴いていたジャンルでした。

    RYUGAが二次審査員を務める
    誌上ドラム・コンテスト2020「BACK to the FUSION」
    特設サイトはコチラ
    2009年に参加した第11回誌上ドラム・コンテストの最終審査に進出し、ライヴ・パフォーマンスをするRYUGA(当時9歳)。この年にグランプリを獲得!

    そのあと僕はフュージョンに出会って、シンコペーションとかのアプローチが好きになっていったんですけど、そのタイミングで発表された09年のコンテストの課題曲が、ちょうどフュージョン系の音楽で。運良くタイミングが合ったという感じですね。

    ●当時、レコーディングはどのように行っていましたか?

    RYUGA 電子ドラムを使った一発録りだったのは覚えています。クリックは聴かずに、曲に合わせて演奏していました。

    ●RYUGAさんが参加したコンテストは、最終審査がステージでライヴ・パフォーマンスをするというものでしたが、印象に残っているエピソードはありますか?

    RYUGA 07年は、最初のコンテストということで、手汗がすごくて(笑)。スティックが滑りそうになりながら叩いていたのを覚えています。で、もっとすごいことがあって……本番でいざドラム・セットに座ってみたら、椅子が高くて、足がペダルに届かなかったんですよ。それで、ほぼ立った状態のまま演奏しました(笑)。

    次の09年も、イヤモニで聴くオケとドラムのバランスが本番で急に変わって、自分のドラムの音がまったく聴こえない状況で演奏したりと、結構ハプニングには見舞われましたね(笑)。

    ●グランプリ受賞の裏側にそんなハプニングがあったんですね! ではコンテストへの挑戦を振り返って、今思うことは?

    RYUGA コンテストは“自分のドラムのレベルって、どれくらいなんだろう?”というのを知ることができる良い機会でした。07年の準グランプリという結果を受けて覚えた悔しさが、僕のドラムへの熱量を高めてくれたところもあるので、参加して良かったと思っています。

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