SPECIAL

UP

誌上ドラム・コンテスト2020「BACK to the FUSION」Special Interview – 伊吹文裕

  • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Kana Tarumi

“やったぁあああ!”という気持ちが溢れる
エモーショナルな演奏を聴かせてもらえたら
グッと来ると思います

エントリー受付中の誌上ドラム・コンテスト2020「BACK to the FUSION」に関連してお届けしている二次審査員インタビュー。続いて話をうかがったのは、11年の本誌コンテストの一般部門でグランプリに輝き、現在は、あいみょんや、ものんくるなど、さまざまなアーティストの楽曲を支える傍ら、自身のセッション・アルバムも発表した伊吹文裕。当時フュージョンの課題曲に挑戦し優勝を勝ち取った彼が、アプローチや、レコーディングのコツを語る!

-Episode- コンテストの思い出

ビートでフレーズを聴かせるイメージで
フッと音を抜く瞬間を意識的に作った

●伊吹さんは、11年に開催された本誌コンテストで、一般部門のグランプリを受賞されました。最初の挑戦はいつ頃だったんですか?

伊吹 2005年で、その頃は中学生でした。沼澤 尚さんや浅野“ブッチャー”祥之さんをはじめとして、僕にとって憧れのミュージシャンが課題曲に関わっていたことが応募のきっかけでした。

……あと、単純に賞品が欲しかったっていう(笑)。優勝した年にいただいたラディックのLM400は、今でも現場でかなり愛用させていただいております!

●(笑)。応募されたとき、レコーディングはどのように進めていたんですか?

伊吹 実家にドラムを録れる機材はなくて……。最初に応募した年は、小さいステレオ・マイクを挿したMDウォークマンをドラムの横に置いて、スピーカーから爆音で曲を流しながら、無理やりドラムを合わせて叩いたものを録って応募しました。レコーディングのうちに入らないですよね(笑)。

2011年のコンテストでは、エンジニアの友達にレコーディングをお願いしました。

●グランプリを獲得された2011年の課題曲は、フュージョン・ナンバーだったんですよね。

伊吹 はい。フュージョンは、よく聴いてはいたけど、自分から叩くことはあまりなかったジャンルなので最初は応募を迷いました。でも、学生のうちにもう1回コンテストに挑戦しておきたいと思って。

当時のアプローチは、 “隙間”というか、フッと音を抜く瞬間を意識的に作って、音のないところも楽しめるように考えました。ドラムでユニゾンしまくるよりも、ビートでフレーズを聴かせるようなイメージだったと思います。

伊吹が二次審査員を務める
誌上ドラム・コンテスト2020「BACK to the FUSION」
特設サイトはコチラ
2011年に参加した第12回誌上ドラム・コンテストの最終審査に進出し、ライヴ・パフォーマンスをする伊吹(当時20歳)。一般部門でグランプリを獲得!

Next➡︎今年の課題曲「Symbiosis」の攻略アドバイス