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    アコースティックエンジニアリング meets FUYU〜プロ・ドラマーが体感したショールーム・スタジオの響き #3〜

    • Photo:Taichi Nishimaki、Akito Takegawa(*)
    • Movie:Akito Takegawa Text:Isao Nishimoto
    • Recording & Mix:Tomoyuki Shikama(EDo-mae-Recordings)

    フラットでリッチな音が
    ドラムを叩きたい気持ちにさせる

    そんなショールーム・スタジオでデモ動画を撮影したFUYUは、まずこのスタジオを「居心地の良い場所」とコメント。

    FUYU「僕は結構、演奏する場所の環境や空気感に敏感なところがあるんですけど、ここは入った瞬間からリラックスできる、居心地が良い部屋だなというのが第一印象でした。先ほどの中島さんの説明にもあったように、演奏者と楽器に向けてデザインしていくという発想もすごいと思います」

    今回の撮影では、誌上ドラム・コンテストの課題曲2曲を演奏。「それぞれの曲調に合わせてスネアのチューニングをいろいろやってみたんですけど、すごくやりやすかったです」とFUYUは話す。

    FUYU「どのチューニングでもすごくフラットで正直な音をちゃんと返してくれる。ドラムの鳴りだけじゃなくシンバルも含めて、すべてがドラムのために作られたスタジオなんじゃないかと思ったくらいです。録り音もすごくバランスが良くて、それはエンジニアの腕もあると思いますが、やはり部屋自体がバランス良く鳴っているんだろうなと感じました」

    動画では自身の音作りのスタイルに言及しながら、より詳しい感想を話しているのでぜひご覧いただきたい。さらに、2曲それぞれの録り音の聴こえ方について以下のようにコメントしてくれた。

    FUYU「フュージョン風で手数の多い“Veil Of Time”は、フラットかつリッチな音で、実際よりも広いスタジオで録ったように聴こえます。だからこそフレーズが綺麗かつ太く聴こえるというのが、僕の中ですごく好印象でした。“bug’s step”はそれとは対照的に、自分が表現したいドラムの空気感がシンプルなビートでも正直に録音されている。ドラマーとして、とても演奏しやすいスタジオだと感じました」

    そう話すFUYU自身も自宅にスタジオを持っており、その大切さを身に沁みて感じている。

    FUYU「うちのスタジオはここまで良い音ではありませんが(笑)、ドラマーならちょっと無理してでもこういう環境を作った方がいい。それを“夢”だと思わないで、現実的に作った方がいいと僕は思うし、自分も自分にそう言い聞かせています。僕が自宅にスタジオを作った一番の理由は、“今叩きたい”という瞬間的な発想を叶えたかったから。その発想が、レコーディングでずっと残っているフレーズだったり、ライヴで叩いているフレーズにつながってくるので、やっぱり“今”という瞬間に音を出せる環境があることはすごくありがたいし、大事なことだし、素晴らしいことなのかなと思っています」

    アコースティックエンジニアリングが作るスタジオは、特に室内音響に注力していると前に述べた。それがいかに大切なことか、今回のFUYUのコメントとデモ演奏のサウンドから感じ取っていただけたら幸いだ。

    FUYU「ドラムってとても原始的な楽器で、演奏する場所にすごく影響されやすい。そこで、このスタジオのように自分の耳に聴こえてくる音がすごく心地良いと、良いアイディアが浮かんでくるんですよね。すごくドラムが叩きたくなるというか。そういう意味で、ここはプレイヤーとしてすごく落ち着いてクリエイティヴに演奏できる。そんな感触のスタジオでした」

    アコースティックエンジニアリングとは?

    株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

    株式会社アコースティックエンジニアリング
    【問い合わせ】
    TEL:03-3239-1871
    Mail:info@acoustic-eng.co.jp
    住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル
    HP:https://www.acoustic-eng.co.jp/pro/

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